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ラーメン店で暴れた迷惑客を“私人逮捕”した店主が「悪質な私人逮捕系YouTuber」に憤るワケ

高校生の時にクラブで知った「私人逮捕」

私人逮捕

私人逮捕を行った、「麺処まるわ」店主の庄野勇さん。教師を目指していた時期もあり、小学校の教員免許を持っている

 お客さんや家族を守るために私人逮捕に踏み切った庄野さん。一般人にも逮捕する権利があることを知ったのは、高校生のときに「現場を目撃したこと」がきっかけだったようだ。 「私人逮捕の存在は高校生の時から知っていましたよ。昔、音楽をやっていたので、よくクラブに行っていたんです。クラブってセキュリティの方がいて、喧嘩とかがあったら確保して関節をきめたりする人もいるじゃないですか。それを見ていて『あの人たちは何の権限があって人を拘束できるんだろう?』と思って。その時に、要件を満たせば逮捕する権利が日本国民全員にあることをセキュリティの方から聞きました」

真っ先にやるべきは「通報」

 庄野さんが私人逮捕した一件は、一部メディアに取り上げられて話題となった。その後、立て続けに私人逮捕系YouTuberが世間を賑わせ、挙句の果てに逮捕者が出るほどの騒ぎとなっているが、そんな彼らを庄野さんはどう思うのだろうか? 「逮捕されたYouTuberの容疑を見ると、完全にアウトだと思います。本来、緊急性があり自分も含め誰か守るべき人がいる、最終的には警察を呼ばないといけない案件で、あくまでおまわりさんが来るまでの間、拘束することができるだけですからね。我々が真っ先にやるべきなのは通報です」
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悪質な私人逮捕系YouTuberは「詐欺師と同じ」
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パチンコ雑誌『パチンコ必勝ガイド』『パチンコオリジナル実戦術』の元編集者。四半世紀ほど勤めた会社を退社しフリーランスに。現在は主にパチンコや競輪の記事を執筆している。
X(旧Twitter):@sagyosakurai

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