おっぱい写真で住所が特定? 画像の「Exif」に注意!
iPhoneで撮影した彼女のおっぱい写真から足がつき、ハッカー集団「Anonymous」のメンバーが逮捕されたという、何とも間抜けなニュースが話題となった。ハッキングの成果を自慢したかったのか、犯人は不正に入手したデータと、メッセージを添えた胸の谷間の写真を公開。しかしこのおっぱい写真に撮影場所の位置情報が含まれていたため、逆に本人特定の手がかりとなってしまったという。
⇒ 【画像はこちら】写真のExifをみれば一発で一目瞭然!
https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=197090 デジカメ、携帯で撮影した写真ファイル(JPG、TIFF)には、通常「Exif」と呼ばれるメタデータが一緒に保存されている。Exifには撮影日時、撮影機器のメーカー名やモデル名、シャッタースピードやフラッシュの有無といった写真の情報や、緯度・経度・標高のGPSデータ、サムネイルの情報などが含まれており、専用のビューワーなどで簡単に確認できる。 実際にiPhoneで撮影した写真のExifを確認したところ、撮影場所の緯度と経度がそれぞれ小数点以下6桁まで記録されており、住所を特定できるレベルで地図表示ができてしまった。うっかり「自宅なう」などと、自宅写真と一緒につぶやくのはかなり危険と言えるだろう。今回は、Exifが「ハッカー逮捕」という良い方向に役立ったが、立場が変われば、逆に大きな被害に発展する可能性もある。思わぬトラブルが起きる前に、予防法や注意点などをみていこう。
◆1、カメラのGPS機能をオフに
一番確実で手っ取り早い対策が、位置情報をExifに記録しないことだ。iPhoneであれば「設定→位置情報サービス」から「カメラ」を無効にしておけば、Exifに位置情報は記録されない。カメラアプリやAndroid端末についても、位置情報サービスとの連携を確認しておこう。
⇒画像(https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=197093)
◆2、アップロード前にExif情報を編集する
写真をアップロードする前にExif情報の確認と編集をしておこう。iPhone用には「Geo Gone」といったExif情報削除アプリが便利だ。アプリを起動して写真をタップするだけで、簡単に公開したくないExif情報を削除できる。またパソコンなら「Exif Eraser」のような専用のフリーソフトで一括処理することも可能だ。
⇒画像(https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=197096)
・iPhone用アプリ「Geo Gone」
http://itunes.apple.com/jp/app/geogone/id439605863
・iPhone用アプリ「Koredoko – Exif and GPS Viewer」
http://itunes.apple.com/jp/app/koredoko-exif-and-gps-viewer/id286765236
・PC用フリーソフト「Exif Eraser」
http://www.vector.co.jp/soft/winnt/art/se475864.html
◆3、利用するサービスに注意する
Facebookでは写真のアップ時にExifを自動で削除してから公開するが、Picasaやmixiではそのまま公開してしまう。またツイッターでは公式アプリや「Instagram」からの投稿ならExifは削除され、「Twitpic」では削除されない、といったようにサービスやクライアント、投稿方法ごとにExifの扱いが複雑に異なっている。サービス側の設定にも気を配っておこう。
⇒画像(https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=197099)
普段何気無くSNSやブログにアップしている写真データ。写っている物の他にも、様々な情報が含まれていることを改めて認識しておきたい。 <取材・文/日刊SPA!取材班>
◆参考リンク
Anonymousのハッカー、逮捕される–手がかりはガールフレンドのバスト写真(CNET JAPAN 4月16日)
http://japan.cnet.com/news/offtopic/35016249/
https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=197090 デジカメ、携帯で撮影した写真ファイル(JPG、TIFF)には、通常「Exif」と呼ばれるメタデータが一緒に保存されている。Exifには撮影日時、撮影機器のメーカー名やモデル名、シャッタースピードやフラッシュの有無といった写真の情報や、緯度・経度・標高のGPSデータ、サムネイルの情報などが含まれており、専用のビューワーなどで簡単に確認できる。 実際にiPhoneで撮影した写真のExifを確認したところ、撮影場所の緯度と経度がそれぞれ小数点以下6桁まで記録されており、住所を特定できるレベルで地図表示ができてしまった。うっかり「自宅なう」などと、自宅写真と一緒につぶやくのはかなり危険と言えるだろう。今回は、Exifが「ハッカー逮捕」という良い方向に役立ったが、立場が変われば、逆に大きな被害に発展する可能性もある。思わぬトラブルが起きる前に、予防法や注意点などをみていこう。
- iPhoneで撮影した写真のExifを確認。GPSデータに撮影場所の緯度経度が記録されている
- Exifに記録された緯度経度で地図を検索すると、かなりの精度で撮影場所が特定できた
- 「Geo Gone」を使って、Exifデータの位置情報を削除
- 「koredoko」では削除のほか、Exifの位置情報から地図表示を行う機能なども
- 複数の写真データを一括で削除するなら「Exif Eraser」が便利
- 「Twitpic」でExif情報を確認
- 「instgram」のようにサービス側で削除・編集するケースも
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