恋愛・結婚

なぜ「初デートでファミレス」がNGなのか。“普通の男性”こそ店選びに注力すべき

「張り切ったレストラン」で幻滅されてしまうワケ

 今度は反対に、張り切って普段行かないようなお店をセレクトした場合について。まず、その心意気はとても素晴らしいです! ……ですが、慣れていないがゆえに、せっかくの雰囲気を破壊する言動をとってしまう人も多いようで、女性からの指摘をよく耳にします。  特にありがちな発言が、「高いね(笑)」の連呼。ほとんどぼったくりと言えるようなよほど酷いお店だと、高いねと笑い話にでもしなければ場は持たないかもしれませんが、そうしたケースはあくまで例外的でしょう。  ほとんどの場合、「普段行かないようなお店」で浮き足立ってしまっているだけのようです。小っ恥ずかしくてひょうきんぶってしまっているか、予想以上の金額に動揺を隠せなくなってしまっているか。そうした際につい口を衝いて出てしまう発言が「高いね(笑)」なのです。  しかし、言われた相手はどう感じるでしょうか? 「素敵な時間だったな」といった気持ちより、「無理をさせてしまったのかな」「悪いことをしてしまったのかな」と気を遣わせてしまうばかりで、せっかくの予算もお店も台無しになってしまいます。  もし金額について触れるのであれば、「今日はあなたに会えるのがうれしくて、少し奮発しちゃったんだ」など、「特別なあなたのために、特別なお店」にしたことのみを伝えるようにしましょう。発言する本人にとっては「高いね」と同じ感覚であったとしても、相手への心象は180度異なります。

“即ナシ判定”をされてしまうのは…

 100年の恋が冷めたなんて話さえよく聞く、最大のバッドマナーはなんだと思われますか? 答えはシンプルで、「クチャラー」です。ほかがどんなに完璧なモテスペックでも、「クチャラー」の一点ですべてが無に帰することもめずらしくないほど、敬遠されてしまう要素といえます。  「自分も嫌いだから、大丈夫」と思っている方も、あらためて気をつけてみてください。音楽や動画などを流しながら食べるのが習慣になっていませんか? 自分の出す音に鈍感になる環境だと、知らず知らずに咀嚼音が出る食べ方になってしまっているかもしれません。  また「クチャクチャ音」は出ていなくとも、「口の中の食べ物が見える」食べ方も要注意。コロナ禍を契機に、人と食事する機会が減った方も多く、「話しながら食べるコツ」を忘れてしまった方が増えているようです。  このように、なにも難しいテーブルマナーをパーフェクトにこなす必要はありません。「見られる意識」があれば、大失態を演じてしまうことはないでしょう。  たとえばナイフ&フォークに慣れていなくても、基本はお箸と同じです。振り回したり、音を立てないようにする。ほか、ひじを立てない、犬食いをしない。大皿をひとりでたいらげない、スマホ片手にカトラリーを扱わない……。など、上長や取引先の前で気をつけるような、社会人的なマナーを意識できていれば問題はないのです。
次のページ
大切なのは「目の前の相手を大事にすること」
1
2
3
結婚相談所マリーミー代表取締役、恋愛・婚活アドバイザー。 1995年にアパレル業界に特化した人材派遣会社エムエスピーを創業。そこで培ったマッチング能力・人材発掘力を生かし、2009年に結婚相談所マリーミーを設立。日々カウンセリングを行いながら、セミナーの開催、テレビやラジオへの出演など幅広く活動中。著書に『ワガママな女におなりなさい 「婚活の壁」に効く秘密のアドバイス』(講談社)、『モテ理論』(PHP文庫)など

記事一覧へ
おすすめ記事
ハッシュタグ