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61万円のカルティエは“7年で459万円”に。「意外な値動きをした腕時計」3選

タンクアメリカンW2604351 (7.4倍!)

タンクアメリカンW2604351

タンクアメリカンW2604351

次に紹介するのは、カルティエの「タンクアメリカン」。かつてアメリカンは、タンクシリーズ全体のフラッグシップという存在でした。ラインナップされるモデルは、K18かプラチナ素材が基本となっており、ロレックスでいうデイデイトのような存在感だったといえます。 そんなタンクアメリカンでありますが、その最高峰といえるのがプラチナモデルです。 ちなみに、カルティエは1998年から2008年頃まで「コレクション プリヴェ カルティエパリ(通称CPCP)」という最高級ラインを展開。タンクやパンテールといった各シリーズの一部モデルがこのCPCPに該当したのですが、タンクアメリカンのプラチナモデル、W2604351もCPCPであります。

7年間で7倍以上に

CPCPの特徴としては、文字盤上に「PARIS」という表記が入る点。レギュラーモデルの場合、「CARTIER」とだけ表記されているのですが、その下に「PARIS」と記載されています。 そんな最高級のCPCPでありますが、これもまた2020年頃まで全体的に安値となっていました。 このタンクアメリカンW2604351の場合、プラチナモデル、男性用サイズ、機械式という内容でありながら、2017年時点では約61万円で購入することができたのです。 しかし今、そんなW2604351の中古価格はなんと459万0600円という状態。2017年時点相場の7倍以上となっているのです。 ちなみに、CPCPは他のモデルでも上昇事例が多く、例えばタンクアビスのW1534251は、2017年4月時点で約100万円だったのが、2023年8月時点では約316万円となっています。
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ゴールデンエリプス3848Jは2.5倍
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう


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