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61万円のカルティエは“7年で459万円”に。「意外な値動きをした腕時計」3選

ゴールデンエリプス3848J (2.5倍!)

ゴールデンエリプス3848J

ゴールデンエリプス3848J

最後にお伝えするのが、パテックフィリップの「ゴールデンエリプス」であります。これは、パテックフィリップという人気ブランドでありながら、かつては最も不人気だといえた存在。“値動きする”とは思えないようなモデルだったといえます。 2017年時点では、パテックフィリップの中古を「安い順」に並べると、そこにズラーッと並んでいたのが、まさにゴールデンエリプス。当時、メンズサイズ&機械式という条件のパテックフィリップは、安いものでも90万円程度といった印象でしたが、ゴールデンエリプスは、50万円台で購入可能だったのです。 実は私、当時からこのゴールデンエリプスに目をつけており、2017年11月に実際に購入。その時点でも、3848Jは約59万円で購入可能となっていました。 そんな3848Jでありますが、現在相場は150万円以上に変化。昨年12月時点で約151万円で売り出されていた個体は、早い段階で売り切れとなってしまっています。 2017年時点では「誰からも見向きもされない」といった存在感のゴールデンエリプスでありましたが、今では「欲しい人がいる」という状態に変わったわけです。 2017年から現在にかけての上昇幅は約2.5倍と、先に出した事例よりも弱めでありますが、かつて「不人気パテックフィリップ」といった存在だったのが、こういった上昇をしたというのはなかなか凄いと思います。 以上、かつての常識では『値動きしなさそう』というように思われていたにも関わらず、何倍といった価格変化をしたモデルを紹介しましたが、いずれも「多くの人に知られていない」という点が共通しているといえます。 しかし、どのモデルにも「グッと来る」魅力があるといえるわけで、それが“あるタイミング”で評価されるように変化したのだと思います。 腕時計を買う場合、マニアックなモデルは値下がりするかもしれないと心配されるかもしれませんが、本当に良いモデルはいつか評価される日が来ても不思議ではないのです。
1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう

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