更新日:2024年02月21日 13:10
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コインランドリーで「大便を撒き散らした男」が裁判で語った“衝撃理由”…前科16犯、ホテルのテレビに尿をかけたことも

被告人質問の内容

裁判所

東京地方裁判所/筆者撮影

 2022年4月の第2回公判では被告人質問が行われ、弁護人から犯行の動機について細かくに質問されていた。「なぜイライラしていたか」という問いに対し、Aは「(裁判所の)清掃員やガードマンなどがブログに事件の内容を細かく書いたから」と回答。  前科16犯ともなると、Aはこの裁判以前にも数多くの裁判を経験してきている。過去の事件について、裁判で語ったことを詳しくブログに書かれたことが苛立ちの原因だったようだ。  直後に気を取り乱し、小言を述べはじめたことから、裁判官は落ち着くように諭していた。  続けて弁護人から、被害店舗に対しての謝罪の気持ちについて質問されていた。 弁護人:被害店舗に対してはどう思うか。 被告人:申し訳ないと思っています。 弁護人:弁償はできているのか。 被告人:いいえ。それは出てきてから返したいという気持ちはある。

検察官からは「大便をモニターにつけた理由」を問われ…

 一方、検察官からは厳しい質問もあった。 検察官:大便をモニターにつける行為でイライラは解消できるの? 被告人:それはやっぱり……変わっているというか……。  今回は2日間にわたって同じ店舗で犯行に及んでいることから、このことについて検察官は強く追及した。  その後、裁判官からも詳しく聞かれていたが、終始被害店舗に対する「恨み」については否定。Aによると、店舗を選んで入ったわけではなく、「たまたま、そこに入ってしまったんです」と語った。  裁判官からの質問では、今後の社会復帰についてAは「(刑務所を)出てから精神科に行って、やり直したいと思っています」と回答。  最後に裁判官は、「今回の行動は、すごく人に迷惑なことをしたということはわかっていますね?」と聞くと、Aは「はい」と答え、「本当に最後にしないと、次は長期間、刑務所に行くことになりますからね」と厳しい口調で諭し、被告人質問が終わった。
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ホテルのテレビに尿をかけたことも…
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2002年生まれ、都内某私立大に在籍中の現役学生。趣味は御神輿を担ぐこと。高校生の頃から裁判傍聴にハマり、傍聴歴6年、傍聴総数900件以上。有名事件から万引き事件、民事裁判など幅広く傍聴する雑食系マニア。その他、裁判記録の閲覧や行政文書の開示請求も行っている。
X(旧ツイッター):@Gakuse_Bocho

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