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人生初のラブホは“熟女キャバ嬢”と…風呂場で起こった地獄の攻防戦とは?

貞操の危機を感じて風呂場に逃げる

ラブホの浴室

※写真はイメージです

 ふたりは店を出てコンビニで酒を買い、適当なホテルの空いている部屋に入った。 「こんな感じなのか~と部屋の中をきょろきょろ見ていたら、桃ちゃんが『疲れてるでしょ?お互い化粧落とそうよ。お風呂入っておいで』と言うんです。何の疑いも持たないままシャワーを浴びに行き、ガウンを着て部屋に戻りました。すると彼女が『すっぴんは男の子なんだね』とスマホを向けてきたんですが……様子が明らかにおかしくて。腰がへこへこと動いているし、息は荒いし。完全に“その気”になっていました」  顔を赤くしながら腰を揺らめかせ、何枚も写真を撮る桃さん。彼女の様子に「ヤバイ!」と感じて距離を取るも、じりじりと近づいてきたという。 「いよいよ『ねぇ、しようよ』と言われたので、『しないって言ったでしょ!!』って突っぱねました。言い合いが続いているうちに貞操の危機を感じたので、風呂場に逃げて籠城を決め込んだんです」  風呂場のドアを閉めて立てこもった闇鍵さん。「出てきてほしい」と懇願する桃さん。地獄の攻防戦が始まった。
再現

風呂場のドアを挟み、こんな感じで争ったとか

「ドアに鍵なんてないので、一生懸命押さえて開かないようにして。最初は彼女も力づくで開けようとしていましたが、だんだん疲れてきたのか、ドア越しに僕を呼ぶ声が弱々しくなりました。そこを見計らって『何もしないと誓え!!』と叫ぶと、『襲わないと誓うから出てきて!』と。『本当だな!? 本当に襲わないな!?』と念を押してから、やっと部屋に戻りましたよ」  決死のやり取りに疲れたのか、その後の桃さんは大人しかった。「電車が動いたみたいだから」と出ていく彼女の背中を見送り、闇鍵さんはひとりでラブホを満喫して帰ったそうだ。

やりとりを“実況”されていたと発覚

 その後、桃さんは気まずさからBARには姿を見せず……なんてことはなく、この出来事をきっかけに、ふたりの友情はなぜか深まったのだとか。 「他のお客さんにイタズラを仕掛けて遊ぶようになったり、僕が別の店に移ったときもわざわざ来てくれたり。去年僕が間違えてLINEを消してしまうまでは連絡を取っていました」  いい話で終わるかと思いきや、じつは“後日談”があった。 「数年後、飲みに入った店で、同年代の男性と喧嘩になりました。なんやかんやあって彼と仲良くなったんですが……そいつの母親が、例の熟女キャバクラで働いていた人でした。もちろん僕も知っている人です。世間の狭さに驚きましたね」  親子で居酒屋を開くと聞き、挨拶に行った。友人の母である元熟キャバ嬢のアケミさんは「久しぶりだね」と温かく迎えてくれた。  顔見知り同士、懐かしさから話が弾んでいたところ、「そういえば桃ちゃんとラブホに行ったことあるでしょ」と聞かれたそうだ。 「なんで知っているのか不思議がっていたら、『だってあのとき、桃ちゃんがLINEグループで実況していて、お店のみんなで見ていたもーん』って。やたらと僕の写真を撮っていたのは、そういうことだったのか……」  数年越しに発覚した衝撃の事実。桃さんからしてみれば、「普段女装しているあの子の“男の部分”がついに見れる」という楽しみもあったのかもしれない。  彼女に迫られたときは、『ババアとヤってたまるか!』と頑なに拒否した闇鍵さん。しかし……。 「じつは桃ちゃん事件の半年後に、50歳の女性の口車に乗せられてヤっちゃったんですよ……年の功ってすごいですねぇ」 <取材・文/倉本菜生>
福岡県出身。フリーライター。龍谷大学大学院修了。キャバ嬢・ホステスとして11年勤務。コスプレやポールダンスなど、サブカル・アングラ文化にも精通。X(旧Twitter):@0ElectricSheep0、Instagram:@0ElectricSheep0
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