エンタメ

堀田茜の“揺れ方”が気になる理由。「股をうちつけた名場面」も忘れられない

本質的意味でのアクション俳優ではないか

同放送以来初となる出川との共演回「俺の金メダルinイタリア」では、冒頭で師匠・出川からじきじきに丸太アクションをほめられる。どうやら一皮むけたらしい堀田は、当時専属モデルを務めていた『CanCam』の編集部で、「茜良くやった!」と早速話題が広まっていることを報告した。 これだけ身体を張れるというタレントの存在はとても貴重だし、揺れる丸太アクションは、もはや師匠超え認定していいと思う。でもそれがバラエティ番組の笑いのためには何でもやるという貪欲さというより、むしろその身体から繰り出される運動そのものに身を委ねる潔さだから素晴らしい。 それが堀田をアクション俳優とする最大の理由なのだけれど、ここでアメリカ映画に目を向ける。ジョン・カーペンター監督の傑作ホラー映画『ザ・ウォード/監禁病棟』(2010年)でとにかくキレの良いアクションを基本所作としていたアンバー・ハードと比肩すべきではないかとぼくは思う。 同作のハードが冒頭から走る状態でひときわ輝くように、堀田もまた揺れてることで傑出した存在となる。別に派手な動作だけがアクションではないのだ。堀田は、より本質的意味でのアクション俳優といえる。『好きなオトコと別れたい』では、浩次とダラダラ過ごした週末から迎えた月曜日の朝、急いで出勤準備をするとき、これは次の場面で郁子が外を全速力で走るかなと思いきや走らない。そんな堀田を見て、なるほど、これは第2話以降、かの平均台作戦を上回るだけのアクション的きらめきを密かに温存しているのかもと思ったのだが、どうだろう? <TEXT/加賀谷健>
コラムニスト・音楽企画プロデューサー。クラシック音楽を専門とするプロダクションでR&B部門を立ち上げ、企画プロデュースの傍ら、大学時代から夢中の「イケメンと映画」をテーマにコラムを執筆。最近では解説番組出演の他、ドラマの脚本を書いている。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業。Twitter:@1895cu
1
2
3
おすすめ記事
ハッシュタグ