恋愛・結婚

【オッサンと若妻】“年の差婚”10年後にはこうなる!

「結婚生活が長くなれば、世代ギャップも意識しません」(矢野さん)。嫉妬深くなったとはいえ、持田真樹似の奥さんとの関係は良好だとか。

 映像制作会社社長の矢野昌昭さん(仮名・46歳)は10年前、立ち上げたばかりの会社にアルバイトとして入社してきた女性(20歳)と交際し、その3年後に結婚。39歳と23歳、実に14歳差の年の差婚であった。 「彼女とは2度目の結婚——っていうか、交際当時は不倫関係にあったんだけどね。当時は仕事が面白かった時期で、前の奥さんに切り出す話題もそれ中心になりがちだったんだけど、『そんなことより日曜のランチは大丈夫なの?』ってとりあってくれない。それに比べて彼女は業界に入りたてってこともあるんだけど、この仕事に夢を持っていて、僕の話にも目を潤ませながら、前のめりで聞いてきて、議論も交わせられる。離婚→再婚に至る経緯はいろいろあったんだけど、『やっぱりパートナーは同じ価値観/目標を持てる人同士じゃないと』ってことが、決め手になったんだ」  信頼できる業界の先輩と夢溢れる若手。「ただ若くて可愛いからという理由だけだったら長続きしなかった」と矢野さんも語るとおり、結婚後もお互いの仕事を尊重しながら、良好なパートナー関係を形成。お互い仕事は好調で、現在30歳の奥さんはフリーのディレクターとして活躍。プライベートも年イチの海外旅行は欠かさず行い、矢野さん曰く「10年経った今でも嫁LOVE」だという。 「よく同世代の知人からはうらやましがられますよ。『奥さん若くていいね、ウチの嫁なんて年々化け物じみてきたよ』とか。もちろん悪い気はしないけど、いちいちその話題に答えるのも面倒ってのはありますね。結婚して5年以上もすればフツーの夫婦関係だし、嫁が若いからといって特別メリットを感じることもないです。ただ、同い年の女性と結婚していることを想像すると、そりゃうらやましがられるのもムリはないなって。面倒な受け答えも税金みたいなもんだと思ってます」  その後も、「結婚時は想像してなかった、年の差婚の意外な落とし穴」について質問するが、「これといって別に……」とニヤける矢野さん。話を聞いていると、年の差婚にデメリットなんてなさそうだけど……。 「セックスレス……なんですよ。別に僕は絶倫なわけじゃないから肉体的には構わないんだけど、問題なのは自分自身のメンタル。普通、夫婦がセックスレスになったとき、男より女のほうが悩みの根が深いっていうけど、奥さんが若いとそれが逆転するんです。『最近セックスがないのは俺の魅力が下がったせいじゃ……』、『やっぱりイキのいい三十路男のほうに惹かれるんじゃないか……』って女みたいにウジウジ悩んだり、執拗に束縛したり、『今日はどこ行ってたんだ?』って尋問するようになったんです」  仕事柄、帰りが遅くなることは頻繁にあり、男性との仕事付き合いも多いという奥さん。3年ほど前から朝型生活に切り替えた矢野さん。妻の帰りを家で待つ度にモヤモヤとして眠れない日々が続き、最近では睡眠薬が必須になったという。 「僕の友人A(45歳)も37歳のときに、10コ下の彼女と年の差婚をしました。お互い結婚した時期が近かったせいか、当時は『二喬を射止めた現代の孫策と周瑜』(注:三国志用語)なんて仲間から囃されたものです。で、その彼は2年前に離婚。給料が3割カットになったから嫁に共働きを頼んだとたん、『そんな甲斐性なしだとは思わなかった』とかで三行半をつきつけられたそうです。『相手が経済力だけを求めていたのがよくわかった』とうなだれていましたよ」  結婚は家庭に永久就職——というわけではないが、先行き不透明なこのご時世、結婚相手に高年収を求める20代女性は多い(8割が「800万円が理想」と回答している)。そのせいもあって、今後、年の差婚は増えていくことも予想されるが、円満であり続けるためには、経済力の維持が必須となることだろう。  ちなみに「年の差婚の一番のメリット」は、両者ともに「結婚式が最高に盛り上がる、男友達から感謝される」ということで共通している。  矢野さんのセックスレス話も、「嬉しい誤算」にも聞こえるし、記者の実感としては、やはり「年の差婚=勝ち組婚」といってもよさそうだ。 <取材・文/スギナミ>
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