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廊下の先に“猫の白骨死体”が…。ゴミ屋敷の多頭飼育崩壊現場のリアルを「特殊清掃業者」が激白

多頭飼いしていた家主が亡くなった時に…

 猫の死体もけっこうな頻度で目にしているようだ。多頭飼いをしていた飼い主がなくなり、食べるものが亡くなった猫がそのまま餓死しているパターンや、虐待を受けていたのではないかと思うような猫の死体が見つかったこともある。 「ゴミが天井までいってしまって、住民は玄関に布団を敷いて寝てるみたいな状況があったんですが、そこを掃除してくれと依頼があったんです。1階がゴミでパンパンなので、家に入るときは脚立を2階にかけて、2階の窓から入るような生活だったらしいのですが、段々と体が衰えていき、2階に上がるのを断念したみたいです。その後、病院で亡くなられたようです。しばらく月日が経って、親族の方から、家を片付けてくれという依頼でした」  何とか1階のゴミをかき分け、外に出していくと、床に猫の糞らしきものが結構でてきたようだ。ニオイも獣臭く、鈴木さんは嫌な予感がした。どんどんゴミをかき分け進み、1階から2階へ向かう廊下が見えたときに唖然とした。

廊下の先に「たくさんの猫の白骨死体が」

ゴミ屋敷現場

ゴミ屋敷現場。「部屋にたくさんのゴミを撤去しその後、家主は住む予定の現場でした」(ブルークリーン画像提供)

たくさんの猫の白骨死体があったんです。おそらく飼い主が階段で2階に上って餌をやるなり、世話をしてたのですが、それも出来なくなり、飼い主が亡くなって清掃業者が入るまでずっと放置されてたんだと思います。依頼主に連絡すると、『猫は飼ってなかったはず』と言っていたので、もしかしたら野良猫が住みついていただけなのかもしれませんが、あの白骨死体を片づけてるときはかなり胸が痛みました」  ご近所さんに話を聞いたところ、故人は近所付き合いもほぼない孤独な独居老人だったようだ。話しかけてもすぐ怒鳴り散らして、精神疾患を持っていたようにも見え、その孤独を癒すために野良猫に餌付けをして飼いならしていたのではないかと考えられる。  白骨死体はそのままビニール袋に入れてゴミに出すと問題になる場合がある。また、猫としての原型をとどめている場合、専門の処理業者に処理を依頼することもあるという。
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猫の死体を処理するのは「心が痛む」
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(公社)日本ペストコントロール協会認証技能師。1992年、東京都大田区生まれ。地元の進学校を卒業後、様々な業種を経験し、孤独死・災害現場復旧のリーディングカンパニーである「ブルークリーン」の創業に参画。これまで官公庁から五つ星ホテルまで、さまざまな取引先から依頼を受け、現場作業を実施した経験を基に、YouTubeチャンネル「BLUE CLEAN【公式】」にて特殊清掃現場のリアルを配信中!趣味はプロレス観戦
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