お金

“闇スロ”で稼いだ45歳元パチプロの「その後の人生」。常連の店が摘発されて絶望の淵に…

パチプロの成功体験が今を支える

パチスロ パチンコ・パチスロだけで食っていけたことは羨ましい話ではあるが、加藤さんは「自分は本当に恵まれてただけ」と謙遜する。 「よく、パチンコ打って暮らすなんていいなぁ〜って言われるけど、スロプロなんかは23時の閉店時に状況をチェックしなきゃいけないし、朝は9時とかに抽選受けなきゃいけないから、実質的には14時間労働くらいじゃないかな。そこまでやっても高設定取れなかったら日当出ないからね。期待値は追い続けたら最後、勝つまで打ち切る忍耐力とカネが必要になる。オレ、高校中退してやりたい放題してきたけど、ずっと努力してきた、頑張ってきたって自負してるんだよ。じゃなきゃ、パチンコ・パチスロは勝ち続けることなんてできないって。勝つための立ち回りを徹底することって、半端な努力じゃなかったもんな」  筆者はこれまで何人も元パチプロに話を聞いてきたが、今の生活が苦しくても、プロ時代のことを後悔している人は意外に少ないように感じていた。だが、ここまで肯定的にプロ時代のことを振り返ったのは、加藤さんが初めてである。 取材・文/谷本ススム
グルメ、カルチャー、ギャンブルまで、面白いと思ったらとことん突っ走って取材するフットワークの軽さが売り。業界紙、週刊誌を経て、気がつけば今に至る40代ライター
1
2
3
4
おすすめ記事