50代で転職、年収300万円が400万円にアップできた職種「100件は応募したと思う」

昨今、注目が集まる50代転職。その活況から、ただ会社にしがみついていただけのスキルゼロ、コネゼロの負け組社員が参戦し、屍の山を築いている。しかし、この大多数の50代くすぶり社員でも転職を成功させ、年収増を狙える秘策が。その極意を探る。

40代の大きな挫折が人生の転機に

負け組50代転職の極意

生活にもやっと余裕が出てきたという森川さん。一杯2000円超えのラーメンを食べるのが、たまのぜいたくだそう

●森川良一さん(仮名・57歳) 転職前年収300万円 携帯電話販売員 ↓100万円UP! 学習塾講師 転職後年収400万円 現在、塾講師として働く森川良一さん(仮名・57歳)は40代で一度大きな挫折を経験している。 「新卒で入社した会社を、家族の反対を押し切って退社し、マッサージのフランチャイズ経営に乗り出したんです。でも、経営はうまくいかず、6年で倒産しました。役員報酬としての当時の年収は約100万円ほど。生活費を経費計上しながらなんとかやりくりしていましたが、数十円の豆腐が買えず、さすがに潮時だと思いました」 残ったのは借金と住宅ローンだけ。家族も森川さんの元を去っていった。 「その後、携帯電話販売の派遣社員として働きながら、借金を返す生活をしていましたが、当時の年収は300万円と心もとない。将来を考えたら正社員のほうがいいと思い、転職活動をスタートさせました」

転職成功率の低下は数で補う