官僚に聞いた「首相になってほしい人物/なってほしくない人物」。なってほしくない第1位は…
9月27日に行われる自民党総裁選に先立ち、霞が関の官僚約100人にアンケートを実施。自民党総裁=事実上「首相」というのが現状だ。では官僚にとって、首相になってほしい人物・なってほしくない人物は誰か? 本音を赤裸々に語ってもらった。
総裁になってほしい候補1位に選ばれたのは、長らく総裁候補と目されてきた石破茂氏。今回が最後の出馬であるとし、裏金問題を念頭に「ルールを守る政治」を強調した彼に対する信頼は厚いようだ。
「何だかんだ実績は申し分なく、知識と経験があり言動が信頼できる」(農水省・30代)、「国会でも冷静沈着でわかりやすい答弁をするし、安心して見ていられる」(総務省・40代)、「人柄的に安定感があり、国民と感覚を共有できそう」(内閣府・40代)と、盤石さを支持する声が多かった。
続く高市早苗氏は、主に安全保障面で推す人が多い。
内閣官房に勤務する官僚(50代)は「習近平が4期目に入る節目となる’27年までには台湾を巡る緊張感が最も高まると予想され、国家観をしっかりと持ったリーダーが必要。高市氏は外交・防衛に明るく、ハキハキとした性格なので、米中との交渉もそつなくこなすと思う」と信頼を寄せる。