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還暦の母が美容に「3年間で1500万円」使っていた。「あと数年で破産する」と説得した結果…

3年間で1500万円近く使っていた?

神戸さんの父親は、誰もが知るような銀行に務めていたエリート。退職金も相当な額を貰ったそうだが、それでもこのまま母親が美容に散在すると、破産してしまうと危機感をつのらせていたそうだ。 「父に母が美容で使った金額を聞いたら、銀行口座の残高から考えると3年間で1500万円近く使ったというんです……。韓国の美容旅行も数日間滞在するようですし、頻繁に美容整形の施術も受けて、高級な美容グッズも買っているのでそのくらいの額になってもおかしくありません。このまま母が美容に散在したら2人とも一文無しの老後になることは目に見えている。もう限界だと思い会社に休みをもらって母を止めるため実家へ帰りました」

離婚届をつきつけて、ようやく…

美容にドハマリして周りが見えなくなっている母親を、説得するために実家へと向かった神戸さん。ある意味で、美容に「洗脳」されている母親は、神戸さんの説得にも簡単に応じなかったそうです。 「3人で家族会議をして、美容関連に散在するのを辞めるよう進言しました。ただ、母はこれまで忙しい父を支えつつワンオペで私を育て、おしゃれするヒマもなかったのでいまになって好き勝手やっているという言い分なんです。気持ちはわかるけど、あまりに使っている額が大きすぎるので受け入れるわけにいかない。このままだと2人ともあと数年で破産すると、父の貯金通帳を広げながら説明したんです。 それでも、財産は自分のものでもあるからと母は頑として、美容を辞めると言わない。しびれを切らして、私はそれなら離婚して、自分が稼いだお金で美容を楽しんだら良いと大説教した。役所から離婚届をもらってきていたので、この場で書いて離婚するように言ったんです。そうしたら、やっと事の重大さをわかったのか、母は泣きながら謝ってきた。ただ、謝っても1500万円は戻らないし、私と父は完全にしらけムードだったのですが(笑)」
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懲りずに通販で美容グッズを買っていた
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1979年生まれ。雑誌編集者→IT企業でニュースサイトの立ち上げ→民放テレビ局で番組制作と様々なエンタメ業界を渡り歩く。その後、フリーとなりエンタメ関連の記事執筆、映像編集など行っている

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