仕事

50代女性がタイミーに挑戦してわかった、自由な働き方の“光と影”。クレーマー対応や謎の時給カットも…稼げた金額は

懐石料理屋さんでも笑顔でがんばるタイミーさん

 なんとなく昔やっていたバイトの感覚を取り戻してきたので、今度は高級な懐石料理屋さんの洗い場に挑戦することにした。ここは前回のファミレスより作業が細分化していて、私が担当したのは「バッシング」と言って、お客さんから戻ってきた食べ残しの皿から残骸を取って、洗う担当へ回すだけ。皿洗い担当は軽く水洗いをして食洗機に入れて、皿を棚に戻す係はまた別にいた。  このお店は小鉢がたくさんあり、食洗機に入れられないお皿もあり非常に面倒なのだが、ものすごい速さで仕分けして食洗機に入れていた40代ぐらいの男性がいた。てっきりベテラン社員さんかと思ったら、彼もバイトで本業は会社員だという。先ほどと同様、「会社員との両立、大変じゃないですか?」と聞いたら、「余裕だよ。会社はこの近くだからね」と笑顔で返された。  以前はここから近いチェーン店の洗い場のバイトをしていたが、時給アップのためこのお店に移ったという。週3〜4回入って、明日も朝から本業仕事があると聞き「おじさんなのにこんなに働いて大丈夫なんだろうか、借金でもあるんだろうか」と勝手に心配してしまった。  ここでの勤務後は、店長に個室に呼び出されて「ぜひうちでバイトしてくれ、できる時があったら、いつでもLINEをして欲しい、交通費も出すから」とかなり強くお願いされLINE交換をした。時給1200円×5.2時間で交通費はなし。本来は5時間半だったが、なぜか店長と話した時間を時給から引かれて、報酬は6200円。

地獄を見ることになったカフェバイト

タイミー

タイミーで使用していた白いブラウスに黒いズボンに黒いエプロン

 ぜひうちでバイトしてくれと言われて承認欲求が満たされたこともあり、今度は昔やっていたカフェのホールでのバイトに挑戦しようと思った。未経験の洗い場でこれだけ重宝されたんだから、経験のあるカフェなら余裕だろうと思ったんだが、これが地獄をみることになる。  JR沿線にある個人経営のカフェは、近所で大きなイベントがあったらしく、バイトした土曜日は大変な混雑だった。しかもそのお店は、厨房や洗い場もホールも店員全員を担当する座組になっていて、ホール専用は私1人。説明もそこそこに仕事がスタートすると、35席もあるのに、真ん中の壁を境に外に向かってテーブル番号が振ってあるから全然覚えられない。  私が働いた午後の時間は、ほぼ満席だったが、運ぶ前にいちいち席表を見なければ運べなかったし、どこのテーブルからの注文か分からなくなり、ミスを犯しまくってしまった。
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クレーマーに怒られまくりの5時間
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