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37歳でグラビアデビューした“遅咲きのグラドル”、人生のどん底から44歳で初の“就職”が大きな転機に「今がいちばん充実している」

人生最大のどん底を経験

茜結

(提供写真)

しかし、40歳を境にして徐々にメンタルバランスが崩れ始めたと茜さんは明かす。 俗に言う“ミッドライフクライシス(中年の危機)”に直面し、かつてない悩みを抱くようになったとのこと。 「20代から芸能の仕事に打ち込んできたので。今まで一度も就職経験がない自分と比べて、周りの友人・知人は会社でそれなりの役職やポジションについていました。何よりも最優先で芸能に人生をかけてきたのに、40代に入ってもそこまで有名になっていなければ、テレビのレギュラーの仕事1つさえない。 そんな自分に対して、急に悔しさや悲しさ、情けなさといった気持ちが込み上げてきたんです」 このまま、何も成し遂げられずに人生が終わってしまうのか。そんな思いにかられ、情緒不安定になって不眠に悩まされる日々。 さらに拍車をかけるように、派遣の職場でのパワハラや両親の他界など、絶望的な状況が重なり、人生のどん底を味わうことになる。

知人のツテで一般企業に就職。「運命に導かれているようだった」

茜結精神的にも疲弊し、先の見えない将来への不安を感じていた茜さんのもとに、知人から突然の連絡があったのは、両親を亡くしてから2ヶ月後のことだった。 「昔に芸能関係で知り合った方から、『芸能系の経験がある企業広報を探している』と就職の話が舞い込んできて。その方は仲良くさせてもらっていましたが、個人的に遊ぶような方ではなかったのに連絡をくれたのは、『環境を変えなさい』という亡くなった両親からの導きなのかもと思い、運命的な流れを感じずにはいられませんでした。 私は芸能以外のアルバイトや派遣などでは、これまで接客業ばかりで、事務系の仕事経験もなければ、パソコンスキルもなかったのですが、それでも迷うことなく『就職してみよう!』という決断に至りました」 茜さんは44歳にして、初めて“正社員”として働くことになったのだ。不思議なことに就職をきっかけに人生がどん底の状態からどんどん上向いていき、現在に至るという。 「いろんなことを乗り越えて、本当に今がいちばん充実しているかもしれません」
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「“子どもがいるから”って諦めない」
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1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

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