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「僕は、下半身が動かない障害者になりました」マンションから飛び降りた31歳男性の“過酷な現実”

「自力で排泄も入浴もできない」

 一人暮らしをしても、状況は変わらなかった。 「脆くて不安定な性格の上に、いろんな“生きづらさ”が乗っかっているような状態です。もう人生を終えようと思った。でも死ねなかった。そして僕は、下半身が動かない障害者になりました。移動は車いすで、自力で排泄も入浴もできない。こんな体になりたくて、飛び降りたわけじゃないのに」

「少しだけ楽観的になれた」リハビリに励む

 障害者施設に入居してもうすぐ1年。暗闇の中でもがきながら、最近、少しずつ心境に変化が表れてきたという。 「まだ、自分が障害者であることに慣れていません。治るわけがないのに、再来年ぐらいには自力で立てるんじゃないかと思ってしまう。でも慣れていないからこそ、少しだけ楽観的になれた気がします。歩行器を使ったリハビリも、最近始まりました。できることを増やしたい。足かせは重いけれど、いつか社会復帰をして自立するのが僕の夢です」 ▶︎不安・悩みを抱える人の相談窓口 【インターネット】「まもろうよこころ」で検索 【電話】「#いのちSOS」0120-061-338 「よりそいホットライン」0120-279-338 取材・文/週刊SPA!編集部
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