更新日:2025年02月20日 17:00
ライフ

「JKリフレ」で働く“普通の女子大生”には“やむを得ない事情”が。売春のハードルが下がり続ける理由は、現代ならでは【漫画】

リフレが「売春斡旋所」に。未成年がいる店も…

#違法ガール 履歴書に書けない私の裏バイト

作中では“普通の女子大生”が別世界に飛び込んでいくさまを丁寧に描写。事実に基づいたエピソードゆえ、生々しさは抜群だ

――本作では、女性たちの置かれている環境や心情がかなりリアルに描写されていましたが、それぞれモデルとなる方がいるのでしょうか。 阿部:もともと明確なモデルがいて。その女性は男性アイドルの追っかけをしながらリフレに勤めており、当初はその男性アイドルのネタ元(情報提供者)としてやり取りをしていました。その後、リフレという場所が売春斡旋所のようになっているという話を彼女から聞き、興味を持つようになったんです。取材を進めていくうえで、本当に未成年がいる店を見つけてしまったときは驚きましたね。事実をありのままに書くと個人や店舗が特定できてしまうから、具体的なエピソードは改変していますが、あくまで取材で得た事実をベースに描いています。

信頼関係を築くため、“地雷客”の話を…

――さまざまな事情を抱える女性たちを取材するときに、意識していることがあれば教えてください。 阿部:同じ目線に立って、信頼関係を築くことですかね。そのために普段から10~20代の女性が好きなものについて情報収集して、できるだけ向こうが理解しやすい会話を心がけています。あと、リフレやメンズエステで勤める女性とは、よく“地雷客”の話で盛り上がります。僕は男性で、どちらかといえば客側の人間。だから、一部の男性がなぜ地雷客になってしまうのかという話をすることもあります。 ――地雷客になってしまうきっかけは何なのでしょうか。 阿部:少しでも希望を持たせると、それにすがってしまう人がいるんですよね。「こんなに可愛い女性が相手をしてくれた」「この女性がこんなことをしてくれるのは自分だけかも」と……。でも、本作に出てくるような女性も、地雷客も、僕たちと同じ世界に生きている。特に男性は一万円もあれば電話一本でそういうお店に行けてしまうので、僕自身もまったくの他人事ではないと思っています。
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若年女性の違法売春が増加する理由
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1994年生まれ。フリーランスライター兼タレント。ミス東スポ2022グランプリ受賞。東京スポーツ、週刊プレイボーイ、MEN'S NON-NO WEB、bizSPA!フレッシュなどで執筆。隔月刊漫画雑誌「グランドジャンプめちゃ」にて連載中の漫画「スワイプ」の原作も務める

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