ライフ

SNSで話題「他店より美味いマクドナルドがある」って本当?元店舗マネージャーは「入った瞬間にわかります」

老若男女がアツくなれる“部活”の雰囲気が味を支えていた

クルー募集

公式HPより

ーーそのような状況で、スタッフ全員の意識を高く保つにはどうされているんですか?マネージャーだけが頑張っても、いいお店にはなりませんよね。 はなえさん:そうなんです。そこで、マクドナルドには「トレーナーチーム」が存在します。マネージャーに代わってクルーたちに仕事を教える「バイトリーダー」のような立場で、若い子たちも積極的に挑戦します。 とくに、学生バイトさんだと年の離れた先輩や社員から教わるよりも、年の近いお兄さんお姉さんから教えてもらったほうが、響くこともあるじゃないですか。トレーナーがそばにいてくれることで、新人でも一定のクオリティを保てるようなシステムになっています。 ーー身近に分からないことを聞ける存在がいるのといないのとでは、仕事を覚えるスピードが全然違いそうです。 はなえさん:店舗によっては、16、17歳のバイトの子でも自主的にお店の改善点や学んだことをノートに記し、店長に提案するそうです。先輩たちにやる気があったり、社内コンテストに出場経験がある人がいたりすると、自然と背中を見てやる気になるみたいな。 ーーなんだか、全国大会常連校の部活みたいですね! はなえさん:まさにそんな感じですね!いくらでも上を目指せるし、チームで頑張る風土が強いので、私自身も部活みたいな青春を味わいました。年齢関係なくいくつからでも青春できるし、マックにはアツい人が多いです(笑)

おいしさは“チーム技”。発注から盛り付けまでが味に影響

はなえさん的“合格”サンドイッチ

はなえさん的“合格”バーガー。ラップにチーズがついていない、チーズの角が両方見えている

ーーそういったチームの一体感は、お店の味にも影響してきそうですね。 はなえさん:そうなんです。味のおいしさの話になると、サンドイッチを挟む人や、カウンターに立って商品を提供する人だけに焦点がいきがちですが、それだけではおいしくなりません。 ーーそうなんですか!?てっきり、厨房の調理係の腕次第だと思っていました。 はなえさん:食材には「おいしく食べられる時間」が決まっているので、元を辿ると発注担当にも大きな責任があります。担当は「今残っているバンズはこれくらいで、期限はあさってまで。昨日はこれくらい売れたから今日はこれくらい発注しよう。」とデータと勘を総動員させて発注をかけます。 バンズなんかは期限が近づくにつれ固くなってしまうので、発注のコントロールがかなり重要です。 厨房の腕の見せ所は、料理の盛り付けです。サンドイッチならラップの内側にソースがついていない、チーズは四隅がしっかり見えるように、などを意識します。おいしいものを提供したいという意識で働いている人が多い店舗なら、見た目から美味しそうな商品が出てくるはずです。 マクドナルドは社員からアルバイトまで、一人ひとりがプロ。商品がお客様の手に渡るまでの間で、誰かが一つでも手を抜いたらおいしい商品は提供できないんです。
次のページ
おいしい店舗の見分け方
1
2
3
4
韓国のじめっとしたアングラ情報を嗅ぎ回ることに生きがいを感じるライター。新卒入社した会社を4年で辞め、コロナ禍で唯一国境が開かれていた韓国へ留学し、韓国の魅力に気づく。珍スポットやオタク文化、韓国のリアルを探るのが趣味。X:@bleu_perfume

記事一覧へ
おすすめ記事
【関連キーワードから記事を探す】