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まさかの30分“エレベーター待ち”の地獄絵図。ベビーカーの「エレベーターに乗れない問題」を現役グラドルのシンママが吐露

「乗ります!」30分待ちの末の強行突破

ショッピングセンター20分くらい経った頃、何回目かの優先エレベーターにベビーカーも車椅子の人も乗れていない様子を見て、ついに親戚がブチ切れた。 「ちょっとあまりにおかしいでしょ? なんで誰も降りないの!」 30分が経った頃、やっと“詰めてもらえたら乗れるかも?”というタイミングが来た。もう我慢の限界で「乗ります!」と挙手をしてグイグイ乗り込んだ。 少し迷惑そうにしている人もいたが、「さすがに30分待ってるから乗せてくれや」と、こちらも強気だった。 その後、帰りのエレベーターでも20分ほど待ち、耐え切れなくなった親族は「もう2度とここには来ない。時間もないから先に帰るね」と言ってスタスタとエスカレーターで去っていった……。 基本的にはどこに行ってもエレベーターにすぐ乗れることは奇跡に近い。約束の時間に間に合わなくなってしまい、ベビーカーをたたみ、息子を抱っこして階段を登ったことが何回もある。 「毎回それをやればいいのでは?」と言われそうだが、荷物が多いときなどは、息子を抱えてこの動きは正直難しいのだ。

「俺、階段で上がるよ!」神様のようなパパさんとの出会い

また別の日、友人と出かけたときのこと。またしてもエレベーター待ち。ちょうどドアが閉まるところで、「はいはい、次に乗りますよ、先に行ってください」と諦めかけていた。 その瞬間である。「俺、階段で上がるよ!」と、ベビーカーに乗せていた荷物をサッと持ち、ハンドルをママさんに持たせ、筆者に「乗ってください」と笑顔を向けるパパさんが現れたのだ。 彼の一声でみんながスペースを空けてくれて、友人も「階段で行くね」と言い、無事に初回で乗れたのだ。正直、かなり疲れていたので本当に嬉しかった。 ちなみにその親切な夫婦は、高級ブランドを身にまとっていた。 パパさんの腰元にはクロムハーツのウォレットチェーン。奥様はダミアーニのネックレスに、エルメスの“ピコタン”のハンドバッグ、そしてモンクレールのダウンジャケットという装い。「やっぱりお金持ちは心の余裕がある」としみじみ話すと、友人に「他人の持ち物をそんなにまじまじと見て卑しいよ!」と怒られてしまった。 「子持ち様がまた自己中発言をして!」と思われてしまうかもしれない。でも、できるだけでいいので……せめて優先エレベーターだけでいいので……車椅子の人や、体の弱い人、ベビーカーの人に譲ってほしい。本当にお願いします。 <文/吉沢さりぃ>
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720
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