更新日:2025年03月04日 16:51
スポーツ

「違法オンラインカジノ」では“プロ野球ペナントレース”も賭けの対象に…。“自己申告頼み”のNPBでは沈静化できない

プロ野球のペナントレースも賭けの対象に…

 一般的にオンラインカジノは、利用者がクレジット決済などでポイントを入手し、ルーレットやスポーツベッティングなどを行うもの。日本国内ではもちろん犯罪行為である。サイトの運営拠点は、賭博が認可されている国に置かれていることがほとんどだが、無料版の広告に日本人有名アスリートが起用されていたという話も聞こえてくる。  各球団は選手に対して、違法賭博に関する啓発活動を続けてきており、NPBも新人研修などで周知徹底してきたという。しかし、実際にオンラインカジノに手を染めた選手がいたのも事実。若手選手ならばアイテム課金ゲームの延長線上と捉えていた可能性も否めないだろう。  試しにいくつかのオンラインカジノのHPを見ると、確かにスポーツベッティングのページもあり、今季のプロ野球の優勝オッズなども確認できた。中には軽い気持ちで自チームの優勝に賭けていたなんてことがあっても不思議ではない。

膿を出し切るのなら今しかない

 前出の『毎日新聞』の報道で、選手会は「選手の出場停止は回避を」と呼び掛けているとされるが、本気でこの問題に向き合うなら、今は安易に選手を擁護する立場に回るべきではない。むしろ膿を出し切るのなら、このタイミングしかないはずだ。  選手の自己申告に委ねるのではなく、今こそNPBと選手会が主体となって粛々とこの問題に立ち向かうべきだろう。 文/八木遊(やぎ・ゆう)
1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。現在は、MLBを中心とした野球記事、および競馬情報サイトにて競馬記事を執筆中。
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