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「邪魔だから押したのよ」満員電車で乗客を転ばせた40代女性。“目に余る迷惑行為”で乗客全員を敵に回した結果

その後も周囲の乗客にやりたい放題

中年女性の行動はエスカレート 女性の自分勝手な行動はさらにエスカレート。 「近くに立っていた私くらいの年齢の女性に『あんたも邪魔よ!もっと車内に詰めて!』とぐいぐい押していました。  自分はというとバッグを前に持つといった配慮もせず、肩にかけて幅をとっているし、さらに濡れた折り畳み傘をきれいに畳まずにいたんです。近くにいた女性のスカートに傘の水滴が垂れていて、濡れてしまってかわいそうだと思ったのを覚えています」  目に余る迷惑行為の数々。その後も電車が揺れて自分に少しでも体重がかかると大きな舌打ちをしたり、『もっとちゃんと立っていなさいよ!』と周囲の乗客に絡んだりしていたという。 「ただでさえいつもより混み合っている車内だったので、女性の行為にストレスを感じた人が多かったと思います」

周囲の乗客から“意趣返し”を食らった中年女性

 まるで漫画やドラマに出てくる“絵に描いたような悪役”的言動をする中年女性。ユイさんはまともな謝罪も得られずモヤモヤしていました。 「一連の出来事に『こんなに自己中で悪びれもしない人間がいるのか』と唖然として、私は最終的には何も言えなくなってしまいました。それでようやく終着駅に到着して、乗客が全員一気に降りるタイミングでも、その女性は相変わらず人を押しのけて強引に前に進もうとしていたんです。  しかし、近くにいた大柄な男性がそれをガードし、逆におばさんが転んでしまいました。『何するのよ!謝りなさいよ!』と痛そうに膝をさすりながら叫んでいましたが、周囲の人たちは『そこにいると邪魔ですよ!』、『さっさと立ち上がって!』と言われていました。  たぶん、先ほどの私とその女性のやりとりを見ていて腹を立ててくれていた人が、意趣返しとして言ってくれたんだと思います。  大勢の人が降りていく流れもあったので、私も転んだ女性を横目にさっと降りてしまいましたが、心の中はスッキリしていました」  まさに因果応報。ユイさんの溜飲も下がったようだ。  ――公共交通機関である電車やバスには、さまざまな性格や価値観の人が乗り合わせるためトラブルが後を絶たない。まさか自分が迷惑行為する側にならないように、細心の注意を払いたいものである。 (取材・文=十六夜瑠奈/A4studio)
編集プロダクションA4studio(エーヨンスタジオ)所属のライター。グルメ、音楽、エンタメ、サブカルチャー全般に興味がある。文化を分析、執筆することへ情熱を注ぐ。好きな食べ物はお茶漬け。
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