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「ネトウヨ言論人どもの所業、目に余る」アメリカ大統領選挙/倉山満

ネトウヨ言論人どもの所業、目に余る

言論ストロングスタイル

現地時間の11月7日、ジョー・バイデン氏が米大統領選での「勝利宣言」を行った後に、ゴルフからホワイトハウスへ戻ってきたドナルド・トランプ氏 写真/時事通信社

 自画自賛する。倉山塾、チャンネルくらら、救国シンクタンクで発信される情報を追っていた方々にとっては、何ら驚くに値しない結果である。アメリカ大統領選挙に関してだ。  ちなみに倉山塾とは私が塾長を務めるオンラインサロン、チャンネルくららとは私が主宰するインターネット番組、救国シンクタンクとは私が理事長兼所長を務める一般社団法人である。どのような団体かはそれぞれインターネットで検索してほしいが、問題はそこではない。また、私は自分が優れていると威張りたいのではない。私が自慢したいのは、誰が正しい言論をしているのかの見極めである。  4年前の大統領選挙では、週刊SPA!本誌でもお馴染みの江崎道朗先生の論説に依拠させていただいた。今回は渡瀬裕哉先生の言説を信用した。両先生にはチャンネルくららでそれぞれレギュラー番組をお願いし、救国シンクタンクでも研究員をお願いして3人で運営している。  普段なら、こんな自慢めいた話はしない。だが、今回は前回に輪をかけた、あまりにも惨い報道と評論が垂れ流された。目に余る。そして、そうした言論をなしている輩のほとんどが確信犯だ。読者にも警鐘を鳴らす意味で、まずは悲惨すぎる日本の言論状況を振り返りたい。

4年前。日本のメディアでは…

 まず4年前。日本のメディアでは、ドナルド・トランプは開票の日までイロモノ扱いだった。当選後も、某大手新聞などは1年以上も毎日、比喩ではなくトランプの悪口を書き続けた。リベラルはもちろん、保守を標榜するメディアにも嫌われた。  なぜか。トランプは本気でアメリカの体制派、すなわちエスタブリッシュメントに立ち向かったからだ。確かにトランプ個人は、下品だ。だが、トランプを支える共和党保守派は、民主党及び共和党主流派により形成されるエスタブリッシュメントに対し、緻密に作戦を立て、地道な草の根活動を行い、政権を奪取した。  そして、エスタブリッシュメントが行ってきた多くの惨状を是正した。  内政においては、行き過ぎた反差別運動である。たとえば、オバマ政権下では「トイレや更衣室の男女差別をやめろ」との動きまで噴出した。トランプは民主党政権が推進し、共和党主流派が容認してきた、アメリカ社会の歪を、大きく修正した。  外政においては、中国との対決である。トランプは景気を回復させるや、いわゆる貿易戦争を仕掛けた。アメリカから覇権を奪おうとする中国を牽制しようとした。  トランプは同盟国の日本に対しても、正直に要求してきた。第二次大戦後の歴代アメリカ政府は日本を従属国として扱ってきた。しかし、今後は対等の同盟国として付き合いたい。その為の努力、核武装も含めた自主防衛をする気はないか、と。  アメリカのエスタブリッシュメントに従属することで権力を握ってきた日本の体制派がトランプを嫌うのは、理の当然だろう。
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ネトウヨメディアに出演する言論人に、言論の正当性などという概念はない
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