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65万円が330万円に! デイトナから始まった高級時計バブル、投資のプロが語る“30年の軌跡”

2010年代~ 人気ブランドの固定化

ウブロまでの間、「次はこのブランドが熱い」というトレンド変化が見られましたが、2010年代になると人気ブランドが固定化されました。 特に、ロレックスやオメガといった昔からの時計専門ブランドが強くなり、パテック・フィリップのような「雲上」と呼ばれるブランドの価値は、それまで以上に高くなりました。余談ですが、2015年には拙著『腕時計投資のすすめ』が刊行。「腕時計の相場は変化する」ということを本にしましたが、「これがきっかけで多くの人が腕時計は資産になる」ということを認識したかもしれません。

2017年 パテック・フィリップ ノーチラスの上昇、

この年まで、「数ヶ月で10万円単位」という値動きをするモデルは限られていましたが、2017年以降はそういったモデルが増えてきました。 また、値動きの激しいモデルは「ロレックスぐらい」と思っていた方も多かったでしょうが、2017年からはノーチラスが活発に値動きするように変化しました。そして、ノーチラスに遅れること1年、2018年にはオーデマ・ピゲ ロイヤル・オークも上昇するようになりました。
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2020年 新型コロナによる下落とK18モデルの上昇
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう


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