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65万円が330万円に! デイトナから始まった高級時計バブル、投資のプロが語る“30年の軌跡”

2025年 素材や文字盤色におけるトレンドの変化

これまで、腕時計は「ステンレスが最も人気」でしたが、先にも触れたように、2020年以降、徐々にK18モデルへの注目度が増しています。 2023年に一斉モデルチェンジしたデイトナの場合、初値から現在までの相場変化は、ステンレスが下落&横ばいとなっている一方、K18モデルは上昇。なんと、K18のほうがステンレスよりも優秀な動きをするという事例も見られます。 また、文字盤色のトレンドも、長らく「黒文字盤」人気が高かったのですが、2016年に登場したデイトナをきっかけとして「白文字盤」人気が上昇。現在では、過去モデルも含めて「白文字盤」のほうが数十万円高いという現象がデイトナなどで見られるため、以前にも増して「白文字盤」の人気度が上がっているといえます。 以上、この30年間の高級腕時計におけるトレンド変化を振り返りましたが、こうやってみていくと、「こんな需要があって、それを満たすと次にあんな需要になるのだ」ということがお分かりいただけたかもしれません。このようなトレンド変化を振り返ると、次に「どんな時計が人気になるか」というヒントになると思います。 <文/斉藤由貴生>
1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう

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