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函館のラブホテル社長に聞いた、“困った忘れ物”「洗面所に大量のうろこが」観光地ならではのケースも

コスプレ衣装を持ち帰ってしまう人も

ホテルで貸し出しているコスプレ衣装

ホテルで貸し出しているコスプレ衣装

ホテルではコスプレもできるが、衣装を部屋に忘れてしまう人もいる。スクール水着や着物、制服、アイドルの衣装やアニメキャラを意識した衣装など、20~30種類を用意しており、1着700円で貸し出す。 いずれも工藤さんがラブホテル経営者専用のウェブサイトを通じて、1着平均5000円で購入した。 使用のたびに洗濯と除菌をして10回程使用すると破棄し、新たなものを購入する。常に売れ筋を調べ尽くし、人気のあるものをそろえている。 「ほとんどのお客さんは服を返してくださるのですが、時々、室内にそのままにしていたり、浴室に放置されたりしています。 持ち帰る方もいます。意図的に持ち帰ったのか、こちらへの返却を忘れてしまったのかはわかりません。本当は困るのですが、そこまで気にいってくださったのなら、ありがたいのかなと思うようにしています。 某球団のアニマルダンスの衣装を新たに購入し、お貸ししようと思っています。スクール水着のように人気が出ると、いいのですけどね」 工藤さんは忘れ物をめぐり、トラブルが起きるのは避けたいと語る。そのために掃除と金庫での保管、管理は念入りにしているのだという。 ホテル側の手間や負担を増やさないように、退出時の荷物チェックを忘れないようにしたいものだ。 <取材・文/吉田典史>
ジャーナリスト。1967年、岐阜県大垣市生まれ。2006年より、フリー。主に企業などの人事や労務、労働問題を中心に取材、執筆。著書に『悶える職場』(光文社)、『封印された震災死』(世界文化社)、『震災死』『あの日、負け組社員になった…』(ダイヤモンド社)など多数
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