更新日:2025年04月02日 16:05
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「マルチ商法に騙された青年」が登録者97万人の“詐欺撲滅・突撃系YouTuber”に。「580回突撃しました」

同僚とグループYouTubeを結成するが解散

YouTubeを始めた――その後、YouTubeを始めるまでのいきさつは? KENZO:当時の彼女が東京で就職することになったので、僕も上京して訪問営業の会社で働いていました。半年ほどでその会社は辞めて、IT系の派遣会社に就職したときに、同僚から「YouTubeを一緒にやらないか?」と誘われたのがきっかけです。 それが今の『新宿109』というチャンネルの始まりですね。最初はいわゆるグループユーチューバーで、街中でコンドームをぶちまけたり、隣席の人の食事にマヨネーズをかけたりするドッキリ系の動画をアップしていました。 当時流行していた『ゲンキジャパン』や『えびすじゃっぷ』などのYouTubeをマネした感じです。 ――そのYouTubeは人気が出たのでしょうか? KENZO:ダメでしたね(笑)。登録者が50人で再生回数は500回ほどだった気がしますね。でも、地元の友人にYouTubeを始めたことを知られていたので簡単に辞めたくないと思って、とりあえず続けることにしました。 そのうち2人が脱落して自分だけで運営することになって、いよいよどうしようかなと悶々と悩んでいるときに、マルチ商法の詐欺に引っかかったことを思い出して……。これを動画にできないかと思ったんです。

被害者経験を生かしてマルチ商法の突撃を開始

名刺

名刺には「詐欺撲滅活動家」と書かれている

――自身の苦い経験が活かされるワケですね。それからすぐに詐欺撲滅系YouTubeに切り替えたのでしょうか? KENZO:すぐに詐欺撲滅専門になったわけではないですね。まずは、マルチ商法セミナーの潜入をしてうまく撮影できたら動画にすることを繰り返しでやるようになりました。 それが徐々に再生回数も伸びて、1000回再生を超えたので「これならいけるんじゃないか」と思ってから、大きく舵を切った感じです。 ――突撃動画を公開し始めたときの反響は? KENZO:突撃動画の1本目の視聴回数がすごくて、それまで500人ぐらいだったチャンネル登録者も1500人まで増えました。ちょうどそれぐらいで収益化も達成できたんで「このジャンルでやっていこう」と覚悟が決まりました。
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