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京大「立て看板」強制撤去を追う 大学vs学生、あなたはどっち派?

 学生たちが作る「個性的な看板」は古都の景観を乱すのか? 大学と市側の強硬な姿勢に反発が巻き起こり……国立大学の雄を舞台に火花散らす“一大紛争”を追った!

タテカン

大学(景観)VS学生(表現)……あなたはどっち派?


 1200年の歴史を刻む古都は、昨今の観光需要を取り込んで空前の賑わいだ。京都を訪ねる観光客は年間5500万人を超え、清水寺などの有名スポットにうっかり足を踏み入れれば、うんざりするほどの混雑が待っている。

 一方、そんな観光地の喧騒とは程遠く、地元住民しかいない京都市の片隅で“紛争”が起きている。事情に詳しいルポライターの昼間たかし氏は、元左翼活動家らしく興奮気味に解説してくれた。

「京都大学の本部がある吉田キャンパス周辺には、学生運動華やかな’60年代から『立て看板』が置かれてきました。政治系の団体だけでなく、サークル団体や個人など誰でも主張を掲示することができ、ほぼ半世紀にわたって京大の文化として認知されてきた、いわば京大名物です。しかしこれが京都市の景観を守る条例に違反することを理由として、5月1日に撤去命令が出てしまったんです」

百万遍交差点

話題となっている「百万遍交差点周辺」。記者が訪れたときは、足を止めて、記念撮影する人々の姿が見られた。

百万遍交差点

百万遍交差点拡大。この交差点周辺は大手コンビニ、チェーン飲食店も景観に配慮してか、色気のない看板を掲げる

 ’90年代までの大学キャンパスを知る読者なら、そこかしこに立て看板(通称タテカン)がひしめく光景を懐かしく思い出すことだろう。いまや首都圏だけでなく全国レベルで一掃されてしまったあのエネルギッシュな景色が、京大には健在だったのだ。

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学生に看板撤去を求める通告が出た

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