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「モテすぎて半年でコンサル辞めました」SNSで炎上した24歳女性を直撃「『枕営業』『顔採用』と散々言われ続け…」

“男女比率のおかしな学校”で苦労した過去

――水谷さんは中学受験をして、愛知県では有名なお嬢様学校である金城学院中高を経て、同大学ですよね。相当なお金持ちで純粋培養なのではないかと勝手に想像するんですが。 水谷咲:父は医師で、兄も妹も同じように中学受験をして私立中学から大学まで出ているので、恵まれた環境だったと思います。私は小学校のときの苦労があって、「絶対に女子校に行きたい」と思っていたんです。通っていた小学校は男子が8割を占める、男女比率のおかしな学校だったんですが、私は男子ととても仲が良かったんです。ところが女子からはよく思われなくて、女友達がほぼできませんでした。「男子がいるからこんな扱いを受けるんだ」と思って(笑)。それが進学先を決めた経緯なんです。 ――それ以来、水谷さんにとって男子はある意味で畏怖の対象でしたか。 水谷咲:はっきり言えば、男性から性的な目で見られることに耐えられないんですよね。それは、中学時代に最寄り駅で待ち伏せをされていた体験があるからかもしれません。正確にはわからないのですが、中年の男性が電信柱から見ていたり、酷いときはあからさまに後をつけてきたりして。それ以来、男性からの視線が心地よいものに思えないんです。

一番の相談相手は…

――冒頭のループになりますが、でもおモテになる。 水谷咲:ありがたいことに学生時代から現在まで、アプローチをいただくことは多いです。ただ、これは私の“闇”の部分なんですけれども、その男性がたとえふざけてでも自分の嫌がることをしてきたりすると、怖くなってすぐに関係性を終わらせてしまうんです。自分のお願いを聞いてくれない彼氏が、途端にそれまでの優しい彼氏とは別人物に思えて、恐怖に思えるんです。それも、いろいろな体験の後遺症かもしれません。 ――水谷さんは新卒で入った大手コンサルを辞めたり、その後アイドル活動をしたり、そして現在はフリーランスでモデルをやったり、いろんな転機がありますよね。そういうとき、誰に相談するんですか? 水谷咲:母ですね。母と言っても血は繋がってなくて、父の再婚相手なのですが。私が幼稚園生のころ、両親は離婚しました。その後、父が再婚したのが現在の母です。変な言い方ですが、「いい意味で他人」なので、相談がしやすいんですよね。過剰に心配してくるわけでもないし、説教をされるわけでもなく、ただひたすら胸の内を話しやすい。会社を辞めたことも、父には半年経ってから事後報告でしたが、母にはすぐに伝えました(笑)。そんな関係です。
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「数ヶ月で辞めた」アイドル時代に学んだこと
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ライター、エッセイスト。可視化されにくいマイノリティに寄り添い、活字化することをライフワークとする。『潮』『サンデー毎日』『週刊金曜日』などでも執筆中。Twitter:@kuroshimaaki

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