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中国マフィア向け? 「日本語教科書」が物騒すぎる

一個人上東京 近年、尖閣問題など日中間の摩擦増大で、反日感情をあらわにする中国人は少なくない。しかし一方で、日本の文化に関心を寄せ、日本人とコミュニケーションを図ろうと日本語を学ぶ者も実に多いようだ。現在、中国の日本語学習者は83万人にのぼるといわれており、日本語能力試験の受験者数では世界最多となっている。中国の書店の語学書コーナーを見ても、日本語の学習書は英語に次ぐ品揃えだ。  そんななか取材班は、中国人がどのように日本語を学んでいるのかを知るため、広州市内の大型書店にある日本語学習書コーナーから、ある一冊をおもむろに手に取ってみたのだが、そこで教えられている日本語がやや「難アリ」なのだった……。  そのテキストの名前は「一個人上東京」。意訳すれば「一人で東京にやって来た」といったころである。「RAY君の日本日記」「教科書では学べない標準東京弁」という副題もついており、東京に在住歴のある男性が、様々な生活シーンにおける「とっさの一言」的な実用口語表現を紹介していくという構成となっている。早速ページをめくると、まず目に飛び込んできたのがこちらの例文だ。 ●例:兄貴、お久しぶりっす。 【画像】はコチラ⇒https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=242636
日本語教科書

東京にいる「兄貴」の正体が気になるが

 ここでは、「です」の俗語として使われることも多い「っす」「んす」の用法を説明したかったようだ。文語表現と口語表現が大きく異なる日本語では、教科書どおりの言葉づかいでは不自然な場合があるのは確か。しかしこの例文では、いささかガラが悪すぎるではないか……。  それだけではない。さらにページを進めるとこんな物騒な表現も登場するのだ。 ●ケンカを売る ●生きて帰れる ●地獄に落ちろ 【画像】はコチラ⇒https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=242637
日本語教科書

東京での生活には、こうした物騒な言葉を知っておく必要がある!?

 このほかにも、「それはやばい仕事だ」「秘密は絶対にしゃべってはいけない」「あいつをやっちまえ!」といった粗野な表現が満載。こんな言葉が必要になるとは、一体RAY君は東京でどんな生活を送っていたのか心配になってしまう。ところで同書には彼の顔写真も掲載されていたので、最後に転載しておきたい。 【RAY君】画像はコチラ⇒https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=242638
日本語教科書

どう見てもカタギではない……

 兄貴、お疲れ様っす!(笑) 【取材・文・写真/ドラゴンガジェット編集部】 ガジェット好きのライターや編集者、中国在住のジャーナリストが中心メンバーとなり、2012年1月から活動を開始。東京と深セン、広州を拠点に、最新の話題をお届けする。
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