更新日:2011年08月06日 16:00
デジタル

扇風機とサーキュレーターの違い

 扇風機のなかには、サーキュレーターと呼ばれるタイプが存在する。見た目はほとんど同じだが、一般的な扇風機とサーキュレーターには大きな違いがある。戸井田氏によると、「普通の扇風機は風が広角に広がっていきますが、サーキュレーターの風は直進的に進んでいくんです」とのこと。なぜ、そのような作りになっているのだろうか? 「人に直接風をあてる普通の扇風機とは違い、サーキュレーターの目的は風の循環を作り出すこと。ですから首振りの角度にも大きな違いがあって、一般的な扇風機が斜め約15度下から斜め上30度くらいに向けられるのに対して、サーキュレーターは真上まで向けることができるんです」
サーキュレーター

図のようにサーキュレーターをセットすると、効率よく空気を入れ換えられる

 これにより、サーキュレーターを天井に向けて空気の循環を作り出すことができ、室内の温度を均一にしやすいというわけだ。風が強いぶん、人に直接あてるには不向きだが、エアコンなどとセットで運用することで、その特徴をより生かすことも。 「サーキュレーターは、エアコンの風の通り道に置いて冷気の循環を促せるほか、天井に向けてセットすることで、上方にたまった空気を下方に送って上下の空気を入れ換えることができるので、エアコンの設定温度になるまでの時間を短縮できるんですよ」  あまり広くない部屋なら、通常の扇風機でも代用ができそうだ。エコのためにも室内の温度を素早く整えたいときには試してみたい。 戸井田園子戸井田園子テレビや新聞、雑誌などで幅広く活躍するインテリア&家電コーディネーター。 現在、「All About」にて、家電のガイドを担当している
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