「料理の焦げた部分を食べるとガンになる」の真相
―[真夏の[都市伝説]を科学する]―
バーベキューの際に必ず誰かが口にする「焦げを食べるとガンになる」というものも誤りだそう!
「魚や肉に含まれる動物性タンパク質が、焼かれることによって発ガン性物質をつくり出すのは事実です。しかし体重60kgの人が毎日1t以上の焦げを食べないとガンにはならないともいわれているので、少量では健康に影響もないでしょう。ちなみに炭水化物や野菜や果物の焦げには発ガン性物質すら含まれていません」(医療ジャーナリスト・森田豊氏)
◆メンソールタバコはEDになる!?
また、冷たい刺激で夏にぴったりのメンソールタバコについても「EDになる」という噂があるが、「これは完全なデマ」だという。
このデマが広まった背景には2つの都市伝説が存在しているという。
「一つは『米軍が日本人を根絶やしにするためにメンソールタバコを利用した』という説。というのも、第二次大戦後にアメリカから入ってきた飲食物などは、日本人に警戒されたのか『EDになる薬が入っている』という噂が持ち上がったものが多く、メンソールもその槍玉として挙がっていたんです。もう一つの説は、ベトナム戦争の頃に生まれたものです。当時、米軍兵士が現地で性的な欲求不満になったり、そういった内容で問題を起こしたりしないように、タバコに性欲を減退する薬を入れられているという噂があり、その薬のニオイを消すためにメンソールが使われたと言われてますが、どちらも完全な都市伝説です。(医療ジャーナリスト・森田豊氏)
― 真夏の[都市伝説]を科学する【5】 ―
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