教員採用試験をやめてゲーム業界へ【ゲームクリエイター伊津野英昭】
―[伊津野英昭氏(カプコン)]―
ゲーム業界のキーパーソンが登場! 『トップクリエイターの仕事場』
【前編】「学園祭!」
生まれ変わったスタイリッシュアクション『DmC Devil May Cry』のスーパーバイジングディレクター、監修を務めました伊津野です。よろしくお願いします。
思い返してみると、僕のもの作りの原点はプラモデルでした。まだ人気が出る前からガンプラにハマっていて、ブームのときには、「何で今まで作ってなかったやつらまで作ってんねん!」とムカついていたくらいですから(笑)。
中学に入ってからは学園祭一筋! 中高一貫校に通っていたんですけど、中1のときに高校生が主催する学園祭に参加して、その面白さにショックを受けました。そこから6年間、学園祭の出し物やら運営やら全部やりましたね。実は僕、俳優の八嶋智人と同級生で、彼と2人で学園祭の実行委員をやっていました。演劇や映画も作りましたね。そんなノリは大学に入っても変わらず。結局、学生時代はずっと誰かを楽しませることに熱中していました。
就職は、最初はゲーム業界に行くとは思わなかった。でも、就職情報誌をパラパラ見ていたら、ゲーム会社に入るとゲームデザイナーになれるみたいなことが書いてある。僕は、マンガ家さんと同じで作ったゲームを持ち込んで、初めてゲームデザイナーになれると思っていたのでこれはチャンスだなと。受けていた教員採用試験もやめて、こちらの道を選びました。
それからずいぶんたちますが、今でも現場でゲーム作りを続けられているのは、僕の中身が子供のままだから。いまだに、おもちゃもプラモもゲームも欲しい(笑)。エンターテインメントに対する欲求は子供の頃と変わらない。それがなくなったら現場を退かなくては、と思っています。
※【中編】「デビルメイクライ最新作は日米英共同制作」に続く⇒https://nikkan-spa.jp/412678 【伊津野英昭氏】 代表作は『ストリートファイターZERO』、『ジャスティス学園』、『カプコン vs SNK』。最新作は『ドラゴンズドグマ』 (C)CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.
『DmC Devil May Cry』 その快感、悪魔的。 |
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