雑学

3分でわかる、激動のプロレス業界興亡史

今年1月に東京ドームで行われた新日本プロレスの「WRESTLE KINGDOM7」は、観客数2万9000人を動員し、会場には子供から女性ファンの姿も増えているという。プロレス界の現況と再ブレイクの可能性、さらには初心者でもハマれるプロレスの魅力を探る!

◆団体の歴史~2大勢力から多団体時代へ~

 日本のプロレス界は戦後に力道山が設立した日本プロレス崩壊後、長きにわたりアントニオ猪木率いる新日本プロレスと、ジャイアント馬場が興した全日本プロレスの2団体時代が続いた。ラッシャー木村をエースとした国際プロレスもあったが、BI砲と呼ばれた2人のスター性には勝てずに崩壊。

 そこへ突然変異的に現れたのが、格闘技色を強く打ち出したUWF。’88年に新生として再旗揚げするや、社会現象となるまでの一大ブームを巻き起こす。また、それとは対照的に小規模なインディペンデントと呼ばれるプロモーションも’89年のFMWを皮切りに年々増えていった。

 ’90年代に入るとUWFが3派に分裂したほか、メガネスーパーの豊富な資金をバックに旗揚げされたSWSも2年で枝分かれ。いつしか「多団体時代」と呼ばれるほどに増えたが、それでも明確に数えられるだけまだよかった。

 旗揚げと分裂、あるいは消滅を繰り返すうちに、名乗ってしまえば団体とカテゴライズされるようになる。活動停止状態となりながら「俺が生きている限り、俺の団体はなくならねえんだよ」と語った高野拳磁の例もある。

 何をもって団体とするかという線引きが曖昧ななか、ここでは定期的に興行活動を行っているところを“主要”と位置づけた。多団体時代とされた頃との最大の違いは、かつてあったメジャーとインディーの壁が形骸化した点。2000年代あたりまでは、その2つが明確なまでに分けられていた。

飯伏幸太

飯伏幸太(DDT所属)

 だが地上波のテレビ中継をその条件とすれば、現在メジャーとされるのは新日本のみとなる。その一方で、DDTやDRAGON GATEのように、時代の流れとともに広がっていく価値観に見合ったクオリティを提供し、ビッグマッチを成功させる団体も多くのファンから支持を得ている。

 強さ、凄さ、楽しさ、怪しさ、さらには心地よさ。自分の嗜好に合ったスタイルを体現する団体は必ずあると言っていいのが、現在のプロレス界。つまり、見れば確実に楽しめる。

 ジャンルそのものが誇れる多様性――実は、プロレスの入り口は世間で思われている以上に間口が広く、満足度も高いのだ。

⇒2013年 プロレス団体勢力一覧 http://nikkan-spa.jp/456607

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