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『プールに入った後で目を洗う』はダメ!医学的都市伝説が根強く残る理由

【医学都市伝説のメカニズム】  今も日本に根強く残る医学都市伝説や迷信医療。実は欧米ではあまり見られないものなのだそう。 「国としての伝統があり、年功序列、権威主義などの思想が根強い日本では、『経験のある人、立場が上の人が言うことは正しい』『昔から伝わる方法だから間違いない』という考えから、医学的に間違った迷信が、今も多く残っています。これは成果や効率を重視する欧米では見られない特徴です」  一方で欧米式の現代医学の考え方の浸透により、その検証作業も少しずつ進行しているという。 「現代の医学はEvidence Based Medicine(EBM)といって、医学的根拠に基づいて、治療や医療行為を行うことが求められています。それに基づかない医療行為は、かえって症状を悪化させることもありますから。『プールに入った後で目を洗う』という国が呼びかけを行ったものにも、実例がありましたしね」  また、その検証は「楽しんで医学を学ぶことにもなる」と森田氏。 「真偽を知れば『へぇ~』という驚きがあるでしょうし、仮に調べて迷信だったとしても、『なぜその考え方が生まれたか』を探ると、興味深い話が見つかることもあります。『うなぎと梅干しの食べ合わせが悪い』という迷信の裏に、贅沢を戒める思想が隠されていたり、『メンソールタバコでEDになる』という噂の背後に、『米軍が日本人を根絶やしにするためにそれを利用した』という、さらに壮大な都市伝説が隠されているようなこともありますからね(笑)」 【森田 豊氏】 医学博士、医療ジャーナリスト。各種メディアでさまざまな病気の概説と、医学常識の真偽の検証作業を行っている。近著に『あの医学都市伝説ってホントなの?』がある ― 真夏の[都市伝説]を科学する【8】 ―
『あの医学都市伝説ってホントなの?』

医学常識の真偽の検証作業を行っている

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