圏央道で大競争!直結した東名、中央、関越で速いのはどのルート?【後編】

6月28日に、圏央道の相模原愛川IC~高尾山IC間の14.8kmが開通したことで、東名の海老名JCTから中央道の八王子JCTを経由して、関越道の鶴ヶ島JCTまでが南北につながった。そこで東京西部在住の3人が、週末の夕方、渋滞中の東名・秦野中井ICに集合。万感の思いを込めながら、練馬区の谷原交差点を目指して3ルートで競争してみました! 清水草一=文 Text by Shimizu Souichi 池之平昌信=撮影 Photographs by Ikenohira Masanobu ◆圏央道で東名、中央、関越がつながったので競争してみた! ⇒【前編】はコチラ K:今回は、渋滞中の東名・秦野中井ICを起点に、3ルートで練馬区の谷原交差点を目指してみたわけですが。 清水:結果はやる前から見えていた。迂回せずに東名を直行するのが一番早くて安いって。ゴールが川越なら断然、圏央道を迂回だけど、練馬じゃ遠回りになるだけだ。 K:結果は1位が東名直行ルート、10分差の2位が圏央道―関越ルート、僅差の最下位が圏央道―中央ルートでした。
圏央道

3ルート大競争は、6月28日の午後4時45分に東名秦野中井ICを出発。その際の東名の渋滞は約20km。海老名JCTまで、圏央道への分岐がある左車線が大渋滞した

清水:10分しか差がつかなかったのは意外だったな。なにしろ東名直行ルートは66kmしかないのに、関越に迂回したら2倍近い113kmになる。もっと差がつくと思ったよ。 イケ:大泉学園在住の私が圏央道―関越ルートを担当させていただきましたが、まず東名から圏央道に入る海老名JCTの中での渋滞がけっこうひどかったです。 K:JCT内で次々と合流があるんで、すっごいノロノロでした。あれはストレス溜まりますね。 清水:来年、圏央道が湘南方面と接続すると、もう1本合流が増えてさらに流れなくなるよ。週末の海老名JCTは鬼門になるね! イケ:関越もかなり渋滞してました。 K:中央も渋滞はしてました。でも圏央道の本線には渋滞はなかったし、新しい道路はやっぱり気持ちいい! 清水:確かに気持ちいいよ。でも料金が高すぎる。今回、東名直行だと1680円のところ、中央ルートは2410円、関越ルートだとなんと3630円。東名ルートより約2000円も高い! それで10分遅いんじゃ、迂回する意味ゼロだろ? イケ:ゼロですね。でも川越に住んでたら嬉しいと思います。引っ越そうかな……、家賃安そうだから。 K:三鷹の僕は十分嬉しいです! 清水:調布IC利用じゃ、圏央道へ迂回しても時間的に大差なくて、料金だけ高くなるね。ただ、東名に行くのに一度、環八まで出るのはストレスだから、それがないのは気分的には楽だろう。 K:気分が一番大切です! 地獄の人見街道も通らずに済みますから。 清水:迂回促進のために、圏央道の料金はもう少し下げるべきだな。あとひと声、2割くらい。 【結論】 東京23区民には、圏央道開通のメリットはほとんどないことがはっきりした。しかし首都圏全体にとっては希望の輪。より役立てるために、料金をもう少し下げ、総合的な交通マネジメントをお願いしたい 図版/ミューズグラフィック
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