この秋行きたい珍博物館15選…下水の異臭を体感、UMAに会えるetc.
―[全国[(珍)博物館]に行ってみた]―
年々増加傾向にある博物館。中には、そのテーマや偏愛っぷりが来館者を楽しませてくれるところも少なくない。そんな、マニアも喜ぶ博物館を紹介。学問の秋を満喫しよう
●昭和レトロな世界へタイムトリップできる<三十坪の秘密基地>
庶民文化研究所所長・町田忍氏が名誉館長を務める庶民文化資料館。マッチのラベルやホーロー看板など懐かしい品々を収蔵。10月10日から企画展「戦後少年少女の生活展」を実施/東京都台東区雷門1-14-6 黒澤ビル2F/無休/見学は1ドリンク(500円)が必要
●ジブリの立体建物展で連日大盛り上がり!<江戸東京たてもの園>
小金井公園内に立地し、「街そのものが博物館」(町田氏)と言うほど規模の大きな野外博物館。ちなみに「ジブリ~」は12月14日まで開催予定/東京都小金井市桜町3-7-1/月曜(月曜が祝休日の場合はその翌日)休館/入園料 一般400円
●文具マニア垂涎の筆記具から計算機が<日本文具資料館>
万年筆や機能式ペンなど筆記具、そろばんや手回し・リレー式計算機などを展示、文具の担ってきた役割を歴史とともに振り返る/東京都台東区柳橋1-1-15 東京文具販売健康保険組合会館1F/土・日・祝日・年末年始は休館/入館無料
●それぞれの時代を反映した懐かしの広告に出合える<アド・ミュージアム東京>
“広告は時代の合わせ鏡”をテーマに開館。江戸時代から現在までの新聞・雑誌・ラジオ・テレビ・インターネット上での広告の変遷が楽しめる/東京都港区東新橋1-8-2 カレッタ汐留/月曜(月曜が祝休日の場合はその翌日)休館/入館料無料
●定番中の定番だけど一度は訪れたい!<目黒寄生虫博物館>
3000点以上の実物の標本が展示されており、なかでも長さ8.8mのサナダムシが見もの。寄生虫が封入されたストラップなどのグッズも販売している/東京都目黒区下目黒4-1-1/月曜(月曜が祝休日の場合は翌日)・年末年始は休館/入館料無料
●開館は月2日間のみ!世界に1台の幻の金庫も<金庫と鍵の博物館>
旧日本陸軍が暗号表を保管するために作った、世界に1台の機密金庫や、海外の大型金庫、江戸時代の因幡錠などが並ぶ。金庫問屋を営む館長のお話も楽しみのひとつ/東京都墨田区千歳3-4-1/第1・3の土日(8月除く)要予約/入館無料
●下水道管の中に突入して下水の異臭を体験できる<ふれあい下水道館>
地下25mに埋められている実際の下水道管の中に入り、充満する下水のニオイや色を体感できる/東京都小平市上水本町1-25-31/月曜(月曜が祝休日の場合は翌日)休館。12月27日~1月5日は休館/入館無料
●鉄道模型約1000両を展示世界最大級のジオラマも<原鉄道模型博物館>
世界的に著名な鉄道模型製作&収集家・原信太郎のコレクションから、鉄道模型約1000両を展示。一番ゲージ室内ジオラマでは世界最大級のものも/神奈川県横浜市西区高島1-1-2 横浜三井ビルディング2F/火曜休館/入館料1000円
●日本唯一の戦争博物館は個人経営のレアスポット<那須戦争博物館>
シベリア抑留経験がある館長が作った、日本唯一の「戦争博物館」。総展示数は約1万5000点で、それがすべて個人所有物というのもスゴイ。マニアには有名な超穴場/栃木県那須町高久乙 2725(御用邸隣地)/無休/入館料1000円
●オカルト好き垂涎!UMAや妖怪に会える場所<山口敏太郎の妖怪博物館>
作家・オカルト研究家の山口敏太郎が20年近い年月をかけて集めた妖怪・UMA・宇宙人・幽霊に関する珍品が並ぶ。オカルトファン垂涎のスポット/東京都港区台場1-6-1DECKS TOKYO BEACHシーサイドモール4F/定休日なし/入館料600円
●造形作家の独創的作品が不思議な世界に誘う<不思議博物館>
造形作家・角孝政が自ら手掛けた摩訶不思議な立体造形作品の数々を展示。マスコットキャラクター「不思議子ちゃん」に会えるカフェも不思議/福岡県那珂川町大字西畑1466-2/日・祝日のみ営業(事前予約で相談可)/入館無料
●髪の毛や髭には人毛を使用。等身大のろう人形がズラリ<伊豆ろう人形博物館>
髪の毛、髭などは人毛を使用し、歴史上の人物や政治家、映画スターなどをすべて等身大のろう人形で再現。メキシコの現代芸術家、セルヒオ・ブスタマンテの作品を展示した「メキシコ舘」も/静岡県伊東市池674-1/無休/入館料1000円
●「峠の釜めし」の歴史は鉄道ファンも必見!<おぎのや資料館>
「峠の釜めし」でおなじみ「おぎのや」が、信越線横川-軽井沢間の廃線後に開館した。館内には、横川駅構内で使われていた手押し車や、釜の製造工程、おぎのやの歴史等が展示されている/群馬県安中市松井田町横川399/無休/入館無料
●見学後のお楽しみはこんにゃく無料バイキング<こんにゃくパーク>
日本最大級のこんにゃく製品生産量を誇る「ヨコオデイリーフーズ」が運営。白滝やゼリーの製造ライン見学ができるほか、こんにゃく手作り体験、こんにゃく無料食べ放題もある/群馬県甘楽町小幡204-1/年末年始休館/入館無料
●小田原名物のかまぼこ&ちくわ手作り体験も<かまぼこ博物館>
小田原鈴廣が手掛ける博物館。かまぼこの歴史や不思議に触れ、ガラスごしに職人技を見られるほか、かまぼこ&ちくわ作りの体験も(要予約)/神奈川県小田原市風祭245/無休/水曜はちくわ作りのみ。見学無料。手づくり体験1500円(税別)
【町田忍氏】
庶民文化研究所所長。銭湯文化協会理事、浅草庶民文化資料館「三十坪の秘密基地」名誉館長。近著に『東京マニアック博物館』(監修)、『最後の銭湯絵師』など
撮影/菊竹 規 高仲建次 取材・文/田幸和歌子
取材・文・撮影/古澤誠一郎 鼠入昌史(Office Ti+) 安田はつね(本誌)
― 全国[(珍)博物館]に行ってみた【7】 ―
『東京マニアック博物館』 大都会TOKYOの片すみで未知の世界への扉を開く! |
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