“鉄の甲子園”では女子校がグランプリに【鉄道模型コンテスト2015】
鉄道好きな文化系高校生が集う祭典「鉄道模型コンテスト2015」が8、9日の2日間、東京ビッグサイトにて開催され、最も参加校の多い「モジュール部門」では、共立女子高等学校が文部科学大臣賞に輝いた。会場には全国120校の鉄道模型が展示され、来場した高校生や家族連れは撮影や交流を楽しんでいた。
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コンテストは初日に「モジュール部門」「1畳レイアウト部門」「HOゲージ車輛部門」の各部門で来場者と審査員による投票が行われ、2日目に各賞が発表されるというもの。初日に会場を訪れると、各校が鉄道模型の見どころをアピールしていた。松本秀峰中等教育学校(長野県)は上田駅近くの橋を通過する北陸新幹線を再現するなど、その表現にはそれぞれの地域性が見られるのも魅力のひとつだ。
参加校の中には女子校もいくつか見られ、鉄道好きな男子とは一味違った女子ならではの表現にはしばしば驚かされた。「モジュール部門」で文部科学大臣賞に輝いた共立女子高等学校の作品は、今年11月にドイツで開催される「ヨーロピアン Nスケール コンベンション」にも出展されるという。
「秩父の鯉のぼりや長瀞(ながとろ)の渓流を一つの作品の中に取り入れました」(共立女子高等学校)、「三谷幸喜監督の『ザ・マジックアワー』の世界を外から見ているイメージです」(白梅学園清修中高一貫部)、「柱の部分はヘアピンを使っています」(大阪女子短期大学高等学校)など、鉄道模型の枠にとらわれない独特の表現スタイルに、多くの来場者は釘づけとなっていた。
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同部門の優秀賞には灘中学校・灘高等学校と都立三鷹中等教育学校が選ばれ、来場者が選ぶベストワン賞には大阪女子短期大学高等学校が、学生が選ぶベストワン賞には獨協中学・高等学校が選ばれた。1畳(1820mm×910mm)のボード上に一つの世界観が作られる「1畳レイアウト部門」の最優秀賞は駒場東邦中学・高等学校、「HO車輌部門」の最優秀賞には星翔高等学校がそれぞれ選ばれた。
高校生たちの溢れる鉄道愛、そして青春を謳歌する眩しい笑顔とその姿に思わず心を打たれるのであった。
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<取材・文・撮影/北村篤裕>
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