李小牧が選ぶ 歌舞伎町事件ワースト3
【2011年歌舞伎町事件簿 ベスト3】
1位: 暴排条例もこの街は関係ナシ!ミカジメ料はなくならない!
2位:震災で東北や地方の中国人風俗嬢が大量流入しレベルアップ!
3位:11月に裏DVD店一斉摘発。最多の12万枚が押収される!
歌舞伎町も昨年のキーワードは「震災」と「暴力団」に尽きるね。
“自粛”で東北はもとより、全国の繁華街から中国人風俗嬢たちが歌舞伎町に押し寄せ、夏頃には女のコの供給過多状態になった。一時的にデートクラブのレベルが急上昇しましたよ。
一方、DVDの大摘発は、戻りつつあった中国人観光客に与えた影響が大きかった。震災で激減した外国人観光客が、裏DVD目当てにやってきて、活気が復活しつつあったからね。でも摘発で再び、外国人観光客が離れていっちゃうので、ガイドや飲食店なんかは困ってるんじゃないかな。
暴排条例の施行に関しては、相変わらずヤクザは大手を振って歩いている。もちろんミカジメ料も変わらずみんな払ってるよ。とくに違法な風俗店や路上の客引き、スカウトなんかは払い続けてますね。裏の人間はヤクザに守ってもらう必要があるから。この街では条例なんて関係ない。石を投げれば密接交際者に当たりますよ。
【選者 李小牧氏】
‘60年、中国湖南省生まれ。’88年に来日し歌舞伎町でガイドを行う。『歌舞伎町案内人』で作家デビュー。著書多数
― 闇で蠢く【違法ビジネス】の手口を暴く【9】 ―
取材・文・撮影/鈴木大介 奥窪優木 高下けあき 美木ミキヲ 阿部圭一郎
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