身近な異性のSNSを探る人たち。職場に本性がバレたイケメン上司の顛末
SNSでは“素”の部分や趣味・嗜好が出やすい。気になる相手のアカウントをのぞいてみたら、普段の姿とはまるで異なり「100年の恋も覚める」など、“ドン引き”してしまった経験がある人も少なくないはずだ。
東京都内の建設会社勤務・斉藤はるかさん(仮名・20代)の体験談から。
「すごく仕事ができる会社の同僚、爽やかで女性にも優しく女性社員の憧れでした。彼のことを知りたくてネットで検索したところ、彼のSNSがヒット。Twitterにも紐づけられていたので興味本位で見てみると、ほとんどがお金やゲーム機をプレゼントするというYouTuberや怪しげな実業家の投稿のリツイートでした。別に悪いことじゃないのかもしれないけど、そんなに必死になる必要ある? と幻滅しました」(斉藤さん)
SNS上の「プレゼント」投稿、本当に当選して賞金やプレゼントがもらえる場合もあるが、中には個人情報を抜き取るため、詐欺やマルチ商法に勧誘するために使われることもあり、注意が必要だ。
斉藤さんの同僚のように、プレゼント投稿を無闇矢鱈にリツイートすること自体「情弱」とみなされ、ドン引きされてしまう場合もある。
都内の私大生・中村大成さん(仮名・20代)は、リアルと現実のギャップに幻滅した。
「学内ミスコンにもエントリーされるような清楚系美人の同級生。素朴で誰とでも仲良くなれる社交的な性格で人気者なんですが、SNSをみると、彼女の投稿にいいねしてるのは9割5分が男、しかも変な外国人のアカウントばかり。フォロワーを買っていることは明らかで、彼女がいいねを押している投稿も、ほぼ全て男性ユーザーのもの。青いストライプのスーツを着て、素足にローファー、髪はツーブロック刈り上げ、二言目には『ビジネス』と言っているような人たちばかり。彼女はこんなに腹黒かったのかとショックでした」(中村さん)
リアルの世界では細心の注意を払っているのに、SNS上では他人に「見えない」とでも思っているのか。必死で取り繕ってきた清楚さはそこに微塵もなかった。
日本人が一番嫌うのは強く帯びた「政治性」かもしれない。次のように懐古するのは都内在住の不動産会社勤務・星野百合子さん(仮名・30代)。
「いくら見た目や性格が良くても、怖いのは政治系ですね。知人の紹介で知り合った会計士の男性は、語り口調も静かだし、頼れる感じがしたんです。でも、SNSを覗いてみると、どこどこの政党はダメとか、政治家の誰彼は今すぐ辞めろ、と攻撃的な投稿ばかり。
普段からは絶対に想像できないような、バカ、アホという言葉も頻繁に使っていて……。どちらが本当の姿なのか、おそらくネット上だろうな、付き合うと大変そうだと思い、距離を置きました」
件の彼はその後、SNS上の過激な投稿が元でプチ炎上。アカウントを閉鎖する羽目になったというから、星野さんの見る目は確かだった、ということか。
プレゼント投稿をリツイートしまくる同僚
現実とSNSの姿がまるで違う
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