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『スッキリ』終了で“朝の情報戦争”が激化。エンタメ路線、関西では振るわず

『スッキリ』が来年3月に打ち切り

スッキリ

番組公式ホームページより

 日本テレビの朝の情報番組『スッキリ』(平日午前8時~10時25分)が来年3月に終了する。後続番組も情報番組になる。生活情報番組『バゲット』(同10時25分~同11時30分)も終わる。同局関係者によると、新番組は午前8時から同11時半まで3時間半の大型番組となる。 『スッキリ』が終了する理由の1つは『バゲット』の低視聴率。この穴を埋めるため、やはり視聴率が停滞している『スッキリ』も終了させ、大型番組化を図り、一気に浮上を図る。

『バゲット』の不調が昼の視聴率にも影響

『バゲット』が振るわないのは小さな問題ではない。あとに続く『ストレイトニュース』(同11時30分~同45分)や『ヒルナンデス!』(同11時55分~午後1時55分)にも悪影響が出るからだ。  平日の朝から日中にかけては積極的にチャンネルを切り替えない人も多い。1つの番組が不調だと、後に続く番組は不利になる。だから各局は「タテの番組配列」も大切にする。番組を個別に考えるだけではない。 『バゲット』の11月10日放送分の視聴率は世帯1・9%(個人0・9%)。対抗番組のテレビ朝日『大下容子ワイド!スクランブル 第1部』(平日午前10時25分~午後0時)は世帯5・4%(個人2・7%)、フジテレビ『ノンストップ!』(同9時50分~11時25分)は世帯2・4%(1・2%)なので、かなり厳しい。
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『スッキリ』自体の視聴率も……
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放送コラムニスト/ジャーナリスト 1964年生まれ。スポーツニッポン新聞の文化部専門委員(放送記者クラブ)、「サンデー毎日」編集次長などを経て2019年に独立。放送批評誌「GALAC」前編集委員

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