大手企業を退職し、スナックを始めて1年が経過…新米ママが「夜の世界で学んだこと」
上野駅から徒歩2分のビルの地下で、「スナック まきぱん(27)」を経営しているまきぱん(28歳)と申します。人生をお酒にコミットするべく、新卒入社した大手企業を退職し、脱サラ起業して自分の店を持ちました。365日飲酒している生粋の酒好きが、夜の世界だったり、時に昼の世界に思うことをつらつらと綴っていきます。
私ごとですが、2022年8月にスナックを開業してから1年が経過しました。振り返ればあっという間だったため、このスピード感のまま歳をとってしまえば、すぐに立派に酒焼け声のマダムになってしまうのではないか、日々成長できているのだろうかと思う一方で、この1年間で意識や思考における変化があったとも思います。
今回は、大企業を退職し、ほぼ未経験のまま夜の世界へ転身した私が、独立した心境を綴っていきます。若輩者の雑記のため「中身のない話」に聞こえる方もいるでしょうが、最後までお付き合いいただければ幸いです。
まず初めに、夜の世界に転身して一番良かったことは、「私にとっての『当たり前の世界』は狭かった」と自覚できたことです。早慶大卒の両親のもとに生まれ、小学校受験から大学受験まで経験してきた私にとっての当たり前のルートは、大学卒業後は大手企業へ就職することでした。
大学進学率は全体の約50%だとか、大企業とされる企業数は全体の0.3%にしか過ぎないとか、情報として知ってはいたものの、それまでの26年間の人生で関わる周囲の人間はほとんど自分と同じような経歴の人ばかりだったのです。
ところがどうでしょう。スナックを開業してから毎月何十人の方とお会いしていく中で、児童養護施設で育つも、現在は経営者として活躍する方もいれば、中学生で単身で海外に渡り、現在もバックパッカーを繰り返している方もいます。
会社員の頃は年収1000万円で十分な高収入という感覚でしたが、フリーランスの方で月に数百万円稼ぐ方も沢山います。多くの人が勤務を開始するであろう午前9時に、毎日サーフィンをしている方もいます。
これは決して企業勤めへのアンチテーゼだとか、「自由が最高! 独立が正義!」と主張したい訳ではありません。私が言いたいのは、普遍的な当たり前など実在しないのに、私たちは自身を取り巻く周囲の環境によって、あたかもそれが実在するかのように錯覚してしまうことが多いだけなのです。
それまでの「当たり前の世界」は狭かった
「当たり前」ってなんだろう
上野にてスナックを経営する27歳。大好きなお酒にコミットするべく鉄道会社を退職し、ほぼ未経験の世界へ転身。TOEIC910取得。趣味は海外一人旅。Twitter、Instagramなど:lit.link
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