「わからないことはAIに聞けばいい」メディアアーティスト・落合陽一流、生成AIの活用法
生成AIの進化で、新たに注目されるのが「独学」の重要性だ。自分の思考を深めたり、新たな知識を吸収したりする上で、生成AIは大きく役立つ存在となるにちがいない。
今後、生成AIの利用によって学習方法はどう変化していくのか。また、学ぶ人と学ばない人の間でどのような差が生まれるのかを、メディアアーティストの落合陽一氏に聞いた。
落合陽一責任編集 生成AIが変える未来 ー加速するデジタルネイチャー革命ー』の一部を抜粋・編集してお届けする。
教育面での生成AIの発達による大きな変化と言えば、以前よりも格段に「学習」が容易になった点でしょう。
従来ならば、学校の先生に聞いていたところ、ChatGPTをはじめとする生成AIに質問することが可能になりました。数年前はAmazonのAI音声認識サービス・Alexaに「Alexa、算数を教えて」と話しかける子どもが大勢いたように、今後は生成AIに算数の解き方や疑問点を聞く子どもたちが増えていくのではないでしょうか。
勉強だけではなく、スポーツも同様です。現代の子どもたちはサッカーを動画で学びますが、今後10年間で子どもたちはAIから体の動かし方やトレーニング方法、サッカーの仕組みなどを学ぶようになると僕は思います。
現代では「わからないことがあればググればいい」と言われますが、今後は「わからないことがあれば、AIに聞けばいい」との考え方がスタンダードになっていくはずです。
本記事は、『わからないことは、AIに聞く時代へ
スポーツも生成AIに学ぶ
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筑波大学でメディア芸術を学び、2015年東京大学大学院学際情報学府にて博士(学際情報学)取得。現在、メディアアーティスト・筑波大学デジタルネイチャー開発研究センター長/ 図書館情報メディア系准教授・ピクシーダストテクノロジーズ(株)CEO。 応用物理、計算機科学を専門とし、研究論文は難関国際会議Siggraph などに複数採択される。令和5年度科学技術分野の文部科学大臣表彰、若手科学者賞を受賞。内閣府、厚労省、経産省の委員、2025年大阪・関西万博のプロデューサーとして活躍中。 計算機と自然の融合を目指すデジタルネイチャー( 計算機自然)を提唱し、コンピュータと非コンピュータリソースが親和することで再構築される新しい自然環境の実現や社会実装に向けた技術開発などに貢献することを目指す。
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