紅白歌合戦のブラック度を査定【匿名記者座談会】
テレビ局各社が「暴力団排除」の対策に追われるなか、注目を浴びたのは、NHK紅白歌合戦出場歌手の発表だ。自己申告という大甘な調査には批判が集中したが、蓋を開けてみたら――。芸能界の実情に精通する週刊誌芸能記者の覆面座談会を敢行。裏事情を語る!
A氏 :今年も来ましたね、大量の演歌歌手(笑)。彼らって、ヤクザと「密接交際」というよりも、ビジネスライクに付き合っているケースが多い。興行はもともとヤクザのシノギだったわけで、その関係は連綿と続いてきた。素人よりも“本職”のほうがギャラの払いがいいし、刑務所慰問などでファンもできてるから。
B氏 :演歌歌手なら真っ白なんて人は皆無だと思う。’86年には北島三郎と山本譲二が稲川会の新年会に出席し、‘08年には細川たかし、小林旭が山口組系後藤組の主催するゴルフコンペに出席していたことがマスコミで報じられましたね。暴排条例は「過去は問わない」っていう大前提があるから、北島と細川はこの過去があっても今回の出場には障害にはならなかったけど。
C氏 :興行は、事務所がプロモーション費として売り上げて、ヤクザがバックマージンを抜くという構図がベースにある。ヤクザの仕事は、興行の仕切り、ボディガード、関連グッズの露天商、ダフ屋と、いくらでもある。ただ、条例施行のせいで「今は露骨にはできなくなった」って聞いた。
A氏 :演歌で言えば、某大物女性歌手は出場歌手の中では一番の黒さでしょ。もともと彼女は、ベテラン芸人の紹介で、関西を拠点とする老舗組織の幹部と知り合い、公私ともに付き合っている。
C氏 :大物演歌歌手のI、H、M、Kは元警察庁長官が名指しで撲滅を指示した有力組織と縁が深い。演歌歌手が多い紅組のほうが黒いかもしれないね。
A氏 :歌手自体が私的な交際がなくても、名の知れた芸能事務所ならそっち方面の付き合いがないところは少ない。人気歌手のHやKが所属する事務所なんかは、ブラックな話題が絶えないね。
C氏 :条例施行では、弱小プロダクションも大慌てだったよ。トップが構成員だったりするから、施行直前で役員を総入れ替えするというドタバタ劇を演じた。
A氏 :芸能事務所の中で、潔白の度合いが高いのはジャニーズですね。あそこは、警察との関係をきっちりしてるからね。
C氏 :でも、今回紅白に出場できたことで「シロ確定」と見られるわけだから、歌手にとっては美味しい話です。
※週刊SPA!12/13発売「紅白歌合戦のブラック度を査定する!」より。
取材・文/週刊SPA!編集部
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