本誌編集者が「地震雲」を激写!?
去る、5月5日18時46分、特に大きな被害は報道されていないが、愛知県西部を震源とした最大震度3の地震が発生した。そのわずか30分ほど前、愛知県西部に帰省していた本誌編集部員が偶然にも地震雲らしき写真の撮影に”成功”した。
◆撮影者の本誌編集者は語る。
http://bousai.tenki.jp/bousai/earthquake/detail-20120505185700.html
だが、これは本当に地震雲なのだろうか?
「僕も気になったんで、ネットで調べたんですね。そもそも『地震雲』って、言葉は知っていたけど、どんな雲か知らなかったし。そしたら、確かに僕の見たような縦にまっすぐ伸びている雲は地震雲としてメジャーなパターンらしいんですけど、ほかにも『これってただの積乱雲じゃない?』『これはうろこ雲だろう』という雲とかも『地震雲』と紹介されていて、わけがわからなくなりました」(本誌編集者)
確かに、ウィキペディアによれば「『大地震の前に普通の雲とは異なった特徴的な雲が現れた』というような話は、古くから世界各地で多数報告されて」いるが、「科学的な合意はされていない」とのこと。
「自分で見といてなんなんですどね、やっぱり普段から空ばっか見ているわけじゃないですから。たまたま直前にヘンな雲を見ていたから『地震雲かな』と思いましたけど、地震がなかったらあとでこの写真を見ても、『あれ、なんだっけこの写真』で終わってたと思いますよ。で、もしも地震雲だったとしても、自分で体験したからわかるんですけど、地震雲を見たからって、こっちは何もできないですよ。雲を見てから何時間以内に地震があるって決まっているわけじゃないし、地震が来たら普通に慌てましたからね(笑)」
と、目撃したにもかかわらず地震雲の存在には否定的な本紙編集者。確かに、おかしな雲を見たからって仕事が休みになるわけでなし。普段から、地震に備えた心構えをしておくことのほうが、いざというときにはよっぽど役に立つだろう。<取材・文/織田曜一郎(本誌)>
「夕方に、近所の焼き肉屋で家族で早めの夕食をすませて帰るところだったんですよ。夕日がキレイだなー、とほろ酔いで空を眺めながら歩いていたら、今までみたことがないような縦にまっすぐ立ってみえる雲があって、『なんだあれ?』と撮影したんです。確か、店を出たのが18時15分とか20分とかでしたね。で、そんなことすっかり忘れて、家に帰ってのんびりしていたら、突然、縦にガタガタっと揺れて。予兆みたいな揺れがなかったんで、震源地が近いのかな、とテレビを見たらやっぱり、震源が近くて。もしかして、これがよく聞く地震雲なのかな、と思いました」
その地震の詳細は以下のURLに詳しいが、確かに「震源地:愛知県西部 M4.4 最大深度:3」と書かれている。
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