もしも“正”の文字がなかったら!? あの国ではどう数えてる?
先日、あるアンケート調査の集計をしていて、しみじみ思ったのである。
“正”のカウントはなんと素晴らしいのだろう――。
小学生の頃からお馴染みのこの“正”の文字。一画一票。一文字で五票。集計するときは、文字の数を数えればいいだけ。ゴー、ジュー、ジューゴ と楽ちん。もしも、“正”の文字がなかったら……正直、我々は困ってしまうだろう。
となれば、海外、特に漢字圏ではない国では、一体、どうやって、学級委員長の集計をしているのだろうか?
まずは、お隣の国、韓国。日本留学経験もあるソウルのビジネスマンに聞いてみると、
「韓国も『正』の字を使って数えます。韓国は普段、漢字はあまり使いませんが、これは便利ですからよく使いますよ」とのこと。
念のためと思い、中国在住のフリーライターに確認すると、「もちろん! 中国でも“正”を使いますよ」と即答。さらに「恐らく、日本と韓国へは中国から伝わったのではないでしょうか」とも。
江戸時代には、“玉”の文字でカウントしていたというから、それ以降に中国から日本に“正”が伝わったのかもしれない。
ならば、漢字を使わない欧米圏ではどうしているのだろう?
「アメリカでは縦棒を4本ひいていって、5票目に横棒を引くというカウントの仕方をしますね」とは、サンフランシスコで働く日本人。調べてみると、ミャンマーやフィリピン、フランスなどでもこの方法を使っているらしい。このほか、星マークやマス(正方形に斜め線)などを使う国もあるよう。
まあ、考えてみれば、五画ならばなんでもいいわけで、“本”でも“半”でも“汁”でもいいわけなのだが……。それでもやっぱり、“正”の文字に、圧倒的な安定感というか信頼感を抱くわけなのである。
まあ、慣れだろうけれど。 <取材・文/小山武蔵>
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