天安門事件主要メンバー「『尖閣諸島は日本のもの』と毛沢東は言ったんです」
11/27発売号の週刊SPA!「エッジな人々」にて
本誌構成/野中ツトム(清談社) 撮影/Toshitaka Horiba 再構成/SPA!編集部
天安門事件の主要メンバーとして2回投獄され、都合4年半を獄中で過ごした陳破空氏。アメリカに亡命したのち、09年に共産党内部を鋭く描いた『中南海厚黒学』が香港でベストセラーとなり、現在、テレビやラジオでも活躍している。亡命先のニューヨークから緊急来日した彼に中国国内で吹き荒れた反日デモについて聞いた。
――陳さんは紆余曲折を経て、今はニューヨークから中国の民主化に向けて情報発信をなさっている立場ですが、尖閣諸島の領有権に関して起きた反日デモについてはどう思われますか。
陳破空:昔の学生運動と今の反日デモで決定的に違うのは、我々のやっていた運動や天安門でのデモが自発的であったのに対して、今の反日デモに参加しているのは知識がなく政府に操られやすい人、街をブラブラしているチンピラ、そして警察です。警察は一般人のフリをして参加していますが、みんな同じ服装で毛沢東の写真を持ち、同じ棍棒を持っているので一目瞭然です。
――学生や一般人、海外にいる中国人はどう思ったのでしょうか。
陳破空:中国のネット利用者は5億人。そのうちの3億人はブログなどで反日デモを否定しています。デモの動画をチェックし、「デモ隊に紛れた警官発見!」と、中国版ツイッターのウェイボーで報告しあっていますよ。そもそも、反日デモでは毛沢東の肖像画がたくさん掲げられていましたが、その毛沢東自身、「尖閣諸島は日本のものだ」と言い残しています。中国でも知識のある人たちはみな知っている常識です。
――中国が民主化し、反日的な行動をやめてくれることは、日本国民すべての願いです。それは近いうちに実現されることなのでしょうか。
陳破空:インターネットは中国を救うと思います。共産党に反対している若者はすごく多い。私のメッセージもインターネットを通して伝わっています。これからの民主化運動の主役である若者は、中国政府の厳しい規制をかいくぐり、正しい情報を得ようと努力しています。
――日本は中国の民主化運動に、なにか貢献ができますか?
陳破空:他人の手を借りての民主化はダメだと思います。私が一番尊敬する日本の政治家は、明治天皇です。彼は日本の近代化におおいに貢献した偉人ですが、日本らしさを守りながら、日本人の手で近代化を達成した手腕は、中国人が見習うところ大かと思います。
※陳氏の激動の半生については、
『赤い中国消滅 張り子の虎の内幕』 中国共産党の内情から尖閣問題、対日政策など崩壊寸前のあきれた国の実情とは? |
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