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どのルートが速い? 中央道、東名、一般道で競争してみた

昨年末に、下り車線の対面通行が可能になった笹子トンネル。一般道に下りることなく通行できるようになったわけだが、片側一車線のため、年始のUターンラッシュ時にはNEXCO中日本が45~100km超の渋滞が発生すると予想した。そこでSPA!渋滞取材班は、実際の混み具合を調査すべく、3ルートで競争。ゴールの環八を目指して激走しました 笹子トンネル清水草一=文 Text by Shimizu Souichi 池之平昌信=撮影 Photographs by Ikenohira Masanobu ◆大マスコミが報じない渋滞の真実  12月2日に発生した笹子トンネル崩落事故。道路交通ジャーナリストたる不肖ワタクシのところには、某テレビ番組から「年末年始の渋滞はどうなるでしょう?」という電話がかかってきた。 「あくまで予想ですが、軽微に終わると思ってます」 「えっ、それはなぜ?」 「あの事故以来、週末の渋滞がほとんど消えているからです。恐怖心からか、クルマで出かけることそのものを控える動きが見えますから、年末年始もそうなるでしょう。特に中央道は」  ディレクター氏は「じゃいいです」と言って電話を切った。これだから大マスコミは腐ってるんだ!  我々小マスコミは清貧なので、何もなくても確かめに行くぜ、笹子トンネルへ。ついでに迂回ルートとどっちが速いのかテストもやる!  小マスコミの心意気に燃えるオートクラブスタッフ3名は、1月2日15時、中央道下り談合坂SAに集結した。この日の18時、対面通行の笹子トンネルを先頭に、上り渋滞45km、通過に4時間半が予測(by NEXCO中日本)されていたからである。そこには、「利用者が1割増えた場合、渋滞は105kmになります」とも書き添えてあった。  が、その時点での渋滞距離は、45kmどころかわずか5km。私の予想的中、迂回なんぞまったく必要ナシである。それでも小マスコミの心意気、やると決めたものはやる!
笹子トンネル

天井版が撤去された笹子トンネル内部。トンネル内の制限速度は時速40kmで、センターライン上にポールが立っている。対面通行開始後、何度か事故が発生。天井が気になって、前のクルマにぶつかってしまった!?

 天井板がすっかり撤去されて、頭上が広々した笹子トンネルを通過して甲府側へ。釈迦堂PAを経て、17時半、一宮御坂ICを降りて、それぞれのルートへ散った。  メインの笹子トンネル特攻ルートを行ったのは、池之平写真兵。 「一宮御坂でUターンすると、『笹子トンネル先頭に渋滞7km 55分』の表示がありましたが、手前の釈迦堂PAはガラガラで、警備員が突っ立っているだけ。その1kmくらい先から渋滞が始まって、しばらくは歩くよりも遅い速度でしか進みませんでした」  笹子トンネルは下り線を使った対面通行のため、手前で2車線が1車線に狭められる。そういう場合は、通常の自然渋滞に比べて、はるかに流れが遅くなってしまうのだ。 池之平「合流地点までの約3kmに20分くらいかかりましたけど、そこから先は時速20kmくらいに上がって、トンネルを抜けるまで約35分。あとはまったく渋滞ナシでスイスイ行けました」  ということで、写真兵は出発から2時間で高井戸ICに到着、ブッチギリの勝利。それそのはず、中央道の交通量は、対前年比で4割も減っていたのだ。 【後編】へ続く⇒「年始のUターンラッシュ、最も悲惨だったルートは?」
https://nikkan-spa.jp/371321
※笹子トンネル特攻ルートの様子はコチラ
⇒https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=371362
― 中央道、東名、一般道をヨーイドンで競争してみた!【1】 ―
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