ホンダの“本気HV”は期待してもいいのか?
―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―
ハイブリッドカー市場では、アクアやプリウスを要するトヨタ政権が長期化しております。トヨタの一強。そんななか、2015年からF1復帰など最近、かつての勢いを取り戻しつつあるホンダが2つのハイブリッド(HV)を開発。トヨタに挑戦状を叩きつけてきました。その出来栄えは? 私の愛車・大和(ド中古の初代プリウス)で挑んでみました!

https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=492894 実はアコードHVは、フィットHVとはまるで別のハイブリッドシステムを持っている。つまりホンダは、短期間にHVのツートップを投入してきたわけで、その意気込みはすさまじい。 で、どんなハイブリッドシステムかというと、「発電器付き電気自動車」とでも言うべきもので、発表早々電池の発火でリコールになった三菱の「アウトランダーPHEV」に似たメカニズムだ(リコールとは無関係にメカニズムとして)。 つまり、走行は基本的に強力な電気モーターで行い、エンジンは発電用。高速道路で飛ばす時のみ、エンジンでもタイヤを駆動する。トヨタのそれは、エンジンとモーター半々ぐらいで走るので、この点が大きく違う。 これのメリットは、ズバリ「燃費がいいこと」。アコードはクラウンに匹敵する大型セダン。重さ1.6トン以上ある。それでカタログ燃費リッター30kmを達成し、プリウスに迫っているんだから凄いじゃないか。 で、本当に凄いのか? 本当にトヨタのHVを上回ったのか? クルマがデカい分をハンデと考え、現行プリウスやアクアではなく、退役間近の我が大和(ド中古の初代プリウス)と比べてみた。 ⇒【後編】へ続く https://nikkan-spa.jp/492761
- アコードは今回で9代目。
- 6月21日に発売したアコードHVは、発売1か月で7000台を受注。
- 月間販売計画が1000台なのでスタートは好調。
- 購入者の約7割が50代の子離れ層だそうです。価格は365万円~
―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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