「XVハイブリッドは個人的に最も欲しいスバル車」スバリスト・マリオ高野
―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―
アベノミクスによる円安の恩恵を受けて爆発的に利益を伸ばしている自動車メーカー各社。なかでもスバルとマツダは、国内生産比率がともに7~8割と高いだけにウハウハだ。そんなスバルが待望のハイブリッドカー(HV)を発売する。そのプロトタイプにMJブロンディと部下のマリオ高野が試乗してきました!
MJブロンディ=文 Text by Shimizu Souichi
池之平昌信=撮影 Photographs by Ikenohira Masanobu
◆トヨタのお下がりなんかじゃない。スバル初のHVに乗ってみた!【後編】
⇒【前編】はコチラ
MJ「スバル車はトヨタ車と違ってスポーティで走りが楽しいと申すのであろう。が、私はトヨタ・アクアのオーナーとして断言するが、アクアのハンドリングは、このXVハイブリッドよりクイックであり、動きも軽快かつスポーティ。走りの楽しさは互角かそれ以上だぞ」
マリオ「はっ。アクアは軽いでありますから」
MJ「燃費では大差がある。本日、軽くテストを行なった結果、XVハイブリッドのリッター14kmに対して、アクアはリッター27km。ダブルスコアだ」
マリオ「スバルの場合、そういうケチケチした部分ではなく、走りの楽しさを前面に押し出しております!」
MJ「だからそこもアクアのほうが上ではないかと言っておるのだ。まあ、アクアにハンドリングを期待する客など皆無だが。聞かれるのは燃費のことだけだ」
マリオ「大衆は常に愚かであります」
MJ「で、このXVハイブリッド、価格はどれほどになりそうか」
マリオ「予想によりますと、ガソリン車+30万円程度ではないかと」
MJ「まったく元は取れないな」
マリオ「無知な大衆にはハイブリッドという称号が重要であります! 全体的な仕上がりが極めて上質でありますので、個人的にも、いま最も欲しいスバル車です!」
MJ「その前に、不動状態の自分のボロインプレッサをなんとかしろ!」
【結論】
ハイブリッドは一種のブランド。スバルがそれを手に入れたことは、経営的には間違いなくプラスだ。燃費はイマイチだが、XVハイブリッドは単に「インプレッサシリーズの最上級グレード」だと考えればそれでいい
―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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